2023年12月26日火曜日

2023.12.24 牧師室便り

 ~ 今年もらったクリスマスプレゼント! ~

今年のクリスマスの季節を迎えながら、心の中に寂しく思っていたことがありました。それは、今年の子どもクリスマスをどうするか、ということでした。最近、子どもたちが礼拝に集えない日が多くなっており、子どもクリスマスの時、子どもたちが誰も参加できなければ、もう開催は難しいと思っていたからです。

そうするうちに、まず、Nちゃんは確かに参加するとの連絡をもらい、とても嬉しかったです。一人だけの参加かもしれないが、その一人のために最善のプレゼントを用意しようと計画を始めました。そうするうちに、Y家の子どもたちの参加申請があり、続けてI家、最後にはしばらく教会に来られなかったTくんまでもお母さんと一緒に参加できるとの連絡をもらいました。本当に嬉しかったですね。私たちの神は人の思いをはるかに超えて備えてくださるお方であることを再三教えられましたね。

それだけではない。子どもクリスマス当日の朝、先日行われたチャペルコンサートにも来会していた町内のある家族から子どもクリスマスに参加しても良いのかとの電話をもらいました。先週の礼拝後、教会周辺に配ったチラシを見て参加することを決めたそうです。本当に素晴らしい!!!普段、諸行事がある度に習慣的に配っていたチラシがこのように実を結ぶとは。…まさしく今年最高のクリスマスプレゼントをもらったと思います。

愛する神の家族の皆さん。私たちの神は私たちがあまり期待していないこと、もうあきらめかけていることを大切に受け止めてくださり、そこから新しいことを始められるお方であることを覚えましょうね。もう2023年が終わろうとしていますが、一年を振り返りながら、しんがりを守られ、新しいことを始められる愛なる神の最善にすべてのことを委ねましょう。お一人おひとりを愛し祝福します。シャローム!



2023.12.24 本日の宣教

  『 イエス、わが喜び 』          

                                                          ルカによる福音書 2章8~14節

救い主のお誕生をおめでとうございます!!!

「礼拝」の言葉はギリシャ語で、プロスクィネオと言います。プロスは「~~に向かって」という意味であり、クィネオは「口付ける」という意味です。つまり、「誰かに口付ける、誰かにひれ伏す」という意味になります。面白いことに、クィネオの語源である「クィオン」という言葉の意味は、「犬」ということです。したがって、「礼拝」という言葉は、飼い主の手を夢中になって舐める犬の姿勢から来ています。

このような犬の姿から、「プロスクィネオ」「礼拝」という言葉が生まれたということは、私たち礼拝者に大きな教えを与えてくれます。特にこの犬の態度から、礼拝の根本にあるものに気づくことができますよね。それは、礼拝こそが喜びであるということです。まるで飼い主を喜び、その手にキスするために飛び上がる犬のように、礼拝者も絶えず、私たちのために独り子を贈ってくださった神、創造者であり、いつも共におられて愛しておられる神を喜び、感謝と賛美をもって礼拝することが、私たちに求められるのです。そして、その礼拝の特別な瞬間が、救い主の誕生を祝い礼拝するクリスマスなのです。

天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。(ルカ2:10)」

イエス・キリストの誕生は、世に大きな喜びをもたらしました。しかも、限られた人たちだけの喜びではなく、民全体、世界のすべての人への神からの素晴らしいプレゼントが与えられた大きな喜びの日がクリスマスなのです。羊飼いと主の天使たちに代表される天と地すべてのものが、救い主の誕生を祝い喜ぶのです。

天使たちからのメッセージを受けた羊飼いたちは、早速、天使たちが教えた通り、救い主が生まれたベツレヘムの家畜小屋を訪れます。そして、彼らは世界の人々の中で初めて救い主を見るという祝福にあずかります。

ここで「羊飼いたち」から学ぶべき大切な姿があります。その姿とは、彼らが天使たちから知らせを聞いた時、すぐに「急いで駆けつけた」ということでした。彼らは「救い主の誕生」という、世界の民全体に与えられる喜びの知らせを確かめることよりも重要なことはないと考えたことでしょう。

その羊飼いたちの姿から私たちは、喜びの優先順位が何であるかをチャレンジとして示されます。父なる神は、羊飼いたちのように、神の御心に直ちに従う者を求めておられます。神に従って生きるところでは、時として生活の安定さを欠くこともあるかもしれません。また、自分の持ち物や経済的な犠牲を経験するかもしれません。しかし、私たちを愛し、救おうと天の御座を捨てて暗闇の人間世界に降りてこられたイエス・キリストの誕生という喜びの知らせを確かめるために、急いで出かけていく羊飼いたちの姿を通して、御言葉をいただいた者の従順な姿を学ぶことができます。

同じように、愛なる神は、私たち神の子どもたちが「喜びに溢れる人生」を歩むことを望んでおられます。私たちの大きな喜びとしてお生まれになったイエス様のクリスマスを心から大いにお祝いしましょう!ハレルヤ! 




2023.12.24 小さな泉の恵み

 クリスマスツリーに何をつるす?

もみの木に*、柊の実葉、つえモール、電飾、ベル、プレゼント、天使、十字架、雪、靴下、そしてプレゼント置き場所。・・・

今年の11月は富山ハンドベルの会『ブルーリンガー』演奏会が多くありました。感謝します。

メリークリスマス!

                           M.T.兄

2023.12.17 牧師室便り

 ~ あなたにとっての今年の文字は? ~

毎年楽しみな「今年の漢字」として「税」の文字が選ばれましたね。実施した「日本漢字能力検定協会」は、「税」の字が選ばれた理由について、「1年を通して防衛力強化に向けた財源を賄うため所得税などの増税への議論や、所得税などの定額減税の話題、インボイス制度の導入やふるさと納税のルールの厳格化」など、「税」にまつわるさまざまな改正や検討が行われたことなどを挙げていました。

 考えてみると、「税」こそ、一般庶民にとって最も敏感な主題であり、できるだけ避けて通りたいものではないかと思います。そのため、政治家たちは選挙の前には絶対増税の話はしないことがルールとなっており、「税」を口にするやいなや支持率は下がる一方になるのです。それほど、大切なのが「税」なのです。特に、最近発覚した有力な政治家たちによる政治資金疑惑は国民たちの憤りに火をつけたことでしょう。…ちなみに「今年の漢字」の2位に「暑」、3位に「戦」が選ばれたそうです。

それでは、神の家族の皆さんにとって一年を表す文字を選ぶとしたら、皆さんはどんな文字を選びますか。もちろん私たちも日本国民として、日本の法律や政治、経済環境の中で生活するので、同じ影響を受けざるを得ないとは思いますが、それでも神の国の民としてのアイデンティティーをもっているクリスチャンにとして、異なった考えや価値観の上で生きていることを認めなければならないでしょう。

そういうことで、私たちは「信」「望」「愛」と言った信仰者にとって決して変わることのない言葉を挙げることになるかもしれませんし、「喜」「祈」「忍」「聖」「優」「尊」「真」などもその候補に選ばれるでしょう。確かなことは、神の国と義をまず求めるべき存在としてのプライドをもって歩むことを心がけたいものです。シャローム!



2023.12.17 本日の宣教

  『 飼い葉桶の前で 』          

                                                  ルカによる福音書2章1~7節

クリスマスは喜びの時です。救い主がお生まれになり、暗闇の世界の光としてやって来られたからです。そのため、人々は昔から「メリークリスマス!」と、喜びのあいさつを交わしながらクリスマスを楽しく祝ってきたわけです。

しかし、本日の御言葉を読むと、最初のクリスマスは決して「メリー」ではなかったはずです。今から2000年前、ベツレヘムの町に住民登録をするため辿り着いたヨセフは、妻マリアの出産の月が満ちていたため、岩に穴をあけて作った家畜小屋の飼い葉桶で、初めての子を産むことになりました。

そのみどりごこそ神の独り子、王の王、救い主でありましたが、宮殿でもなく、また立派なホテルでもない、汚い動物の臭いと汚れで溢れている場所、一度も人から関心を引くことなどなかったベツレヘムの家畜小屋でお生まれになったのです。聖書は教えます。「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。(フィリピ2:6~7)」と。この御言葉の成就を象徴するのが、「飼い葉桶」です。神の独り子が天上の王座を捨てて、地上にやって来られた最初の場所が飼い葉桶であったのです。

神が人となられた。神の御子が飼い葉桶という最もみすぼらしい場所でお生まれになった。しかし、神はその飼い葉桶から救いの光を照らし始められました。

人はよく次のような言葉を口にします。「私のような罪人は神の前にいくことはできない。神は私のような罪人には関心をもっておられないし、私のような汚れた者は神の愛を受ける資格なんかないのだ。」と。…しかし、いかがでしょうか。独り子の誕生の場所を飼い葉桶に定められた神がそうされるはずはありません。まことに神は、この世のすべての人、どんなに弱く、汚く、傷だらけの人がいる所、みすぼらしく捨てられたような人の所に共におられるお方です。

 ルカは、飼い葉桶に寝かせた幼子を救い主として示すことによって私たちの頑なで汚れた心を砕き、その前でひざまずき、飼い葉桶の幼子から救いの光を見出す者になることを望んでおられます。

 だから私たちは、常に主イエスが誕生された「飼い葉桶の前」に立ち返るべきです。その飼い葉桶の前で主イエスを礼拝し、自分自身を献げ、ひれ伏すことです。

愛する皆さん、主イエスの飼い葉桶を訪れた人々のことを覚えていますか。野原で夜通し羊の番をしていた羊飼いたちと東方から来ていた占星術の学者たちであって、彼らは飼い葉桶のみどりごの前でひれ伏し、もってきた宝物を献げ礼拝しました。

独り子をこの世の飼い葉桶に送られた神は、昔も今も、汚く、貧しく、暗く、みすぼらしい場所に共におられ、飼い葉桶から光を照らし、愛と救いのメッセージを発信し招いておられます。その招きに応答して飼い葉桶の前に出て行き、真の礼拝を献げる神の家族お一人おひとりでありますように…。ハレルヤ!




2023.12.17 小さな泉の恵み

 ふと見ていたドラマで、「誰もが問題を抱えている。」というセリフを聞きました。私も大きな問題を抱えていると悩みで眠れなくなる事があります。でもディボーションを通して、とても良い悩み解消法が与えられたので紹介したいと思います。

―『悩む』というのは「どうしよう、どうして」などと思考が堂々巡りするため解決策が出ず、混沌とした精神状態のことです。それを『考える』に切り替える事が大事です。『考える』とは問題の原因を突き詰め、解決策を見つけようとして頭を使い、建設的に進んでいく精神状態です。―

私たちクリスチャンは、イエス様に全てをお委ねする事ができます。自分で何とかしようと、ギュッと握りしめていた手をパッと開いて、100%その身を委ねきる事ができるのです。 ちなみに最近の私のルーティーンは『グーパーグーパー運動』です。グーと手を握り、パーと手を開きながら「神さまにお委ねします!」と心の中で唱え、力を抜くのです。皆さんも眠れない時などにお試しあれ♪

                             K.K.姉

2023.12.10 牧師室便り

 ~ あなたの幸福度は? ~

2023年もう一か月を切り、クリスマスシーズンの説教を準備する中で、ふと世界幸福度を知りたくなりました。そこで、2023年の世界幸福度ランキングという資料を探してみたところ、インターネットからすぐに調べられました。やっぱりインターネットは便利ですね。

国連の持続可能開発ソリューションネットワーク(SDSN)が発表したランキングでは、2020年から2022年の3年間が対象でした。つまり、2023年の世界幸福度ランキングは、新型コロナウイルスのパンデミックやロシア・ウクライナ戦争、さらに世界的な経済危機など、激動の3年間が対象となったランキングでした。

まず、1位の国はフィンランドで、もう6年連続1位になったそうです。その後、2位がデンマーク、3位がアイスランドと、上位に入っている国々は欧州の国々であり、特に北欧の国々が目立ちます。なぜでしょうか。

それから日本の幸福度は47位で、前回の54位から上昇していますが、皆さんはどう感じているでしょうか。ちなみに、韓国の方は57位で、最下位がアフガニスタンだそうです。

しかし、いかがでしょう。人の感じる幸福度を他人や他国と比較することでランキングをつけることにはあまり意味がないのではないかと思います。人それぞれ幸福の基準は違うはずであり、ひとつにまとめて調査することはできないでしょう。
一年の歩みを終えようとする今の時、神の家族の皆さんの幸福度はどれくらいでしょうか。幸せですか。それなりに幸せだと思っていますか。
しかし、聖書が教えるキリスト者は「いつも喜ぶことができ、どんなことにも感謝できる存在」でありますよね。その理由こそ、神が独り子さえ与えられるほどあなたを愛してくださるから。その神が共におられ、永遠の御国をプレゼントしてくださったから。そう。キリスト者の幸福の基準は神の愛にあるからですね。 シャローム!


2023.12.10 本日の宣教

 『 その日が来れば 』          

                                             イザヤ11章6~10節

クリスマスは光の季節であると言えます。主が生まれる前から、天からは輝く星が一つ現れ、それが東方の占星術の学者たちを導いたと言われています。そのため、私たちの教会もクリスマスツリーやその他の飾りを通して王の光を表しているのです。それらの光を見つめながら私たちも「この光が初めてのクリスマスの日、東方の学者たちを導いた星のように、私たちも主のいる場所に導いてください。」と祈ることができるのです。

さて、本日与えられた御言葉の中心的な言葉こそ、10節の「その日が来れば」という言葉です。ここでの「その日」とは、この暗闇の世界を救うメシアが来られる時を指します。言い換えれば、メシアが来たときに起こるであろう出来事について語っているのです。

預言者イザヤは、主イエスがこの世に来られる600~700年前の人物です。とりわけ彼はイザヤ書の中で、メシアに関する多くの言葉を残しています。メシアの誕生過程、メシアの性格、メシアの僕としての働き、死と復活を通じたメシアの働きの完成など、ほぼメシアの全生涯について預言していることが分かります。その中で本日の個所では、光として来られたメシアがその光を照らされようとするところについて描いています。

続けてイザヤは、想像するだけで自然と笑みが浮かび、胸がワクワクするような感動の場面を提示します。「狼と小羊、豹と子山羊、子牛と若獅子、牛と熊、幼子と蝮」、いわば天敵とも言えるような、決して仲良くなれない動物たちがメシアの誕生によって、敵意や戦い、殺し合いではなく、真の平和な関係に入ることを宣言しているのです。すなわち、メシアによって実現される「神の国」とは、人間の堕落によって始まった、ありとあらゆる無秩序、弱肉強食、戦争、報復といった悲しい世界、堕落し滅びていく世界の問題がすべて取り除かれ、神が初めにエデンの園を通して造り上げようとされた、完全な平和が実現する場所、すなわち天地創造の最初の状態に戻る世界を示しているのです。

「その日が来れば、エッサイの根はすべての民の旗印として立てられ、国々はそれを求めて集う。そのとどまるところは栄光に輝く。(10節)」…実際に主が来られ、光を照らしてくださる場所では奇跡的な歴史が起こりました。しかし「その時」とは、主イエスが来られた時だけを指しているのでなく、その後の今日、いや明日、そして永遠の神の国までの全てを含む言葉です。そして今、この瞬間にも、主が旗印として立てられる場所では、栄光に満ちた歴史が起こり、今も起こりうるのです。

この地に光として来られたキリストを知り、受け入れる者は神の子となり、あなたのいるすべての場所や状況において主の栄光の光が輝き、救いの御業が起こるはずです。また主の光は2023年のクリスマスにも変わらず輝いています。積極的に心の窓や家庭の窓を開けて、ためらわず、躊躇せず、進んでその光に照らされることです。

イザヤが預言した「その日」はイエス・キリストの誕生によって成就しました。そして、キリストの再臨の「その日」には、自然界全体に平和が実現することを確かめることになるでしょう。ハレルヤ!




2023.12.10 小さな泉の恵み

 ~新しい家族を迎えて~

家の愛犬ディープが亡くなってしばらくたち、いよいよ新しい家族を迎えることになりました。母の知り合いのつてで犬を飼っているお爺さんが病気で入院していると聞いて、この一ヵ月ほどそのワンちゃんの世話をしに行っていたのですが、こないだその飼い主さんが亡くなってしまい、ワンちゃんを家で引き取ることになりました。

しかもお爺さんは犬だけでなく猫も飼っていたため、今回は猫も一緒に引き取ることとなり犬派だった家に猫もやってきました。犬はダルメシアンのルビーちゃん、猫は白猫のミミちゃんです。しかし、この二匹一緒に住んでいたのにも関わらず仲が悪く,来た当初ルビーは吠えるしミミもシャーと威嚇したりしています。

今は少しずつ家にも慣れて来てお互いの居場所を見つけて落ち着いてきました。まだまだ先行きが不安なところもありますが、家の新しい家族が幸せになるようにお祈りください。

                                S.H.兄

2023.12.3 牧師室便り

  ~ メシアが作り出される平和な世界 ~

今日からアドベント(待降節)に入ります。救い主のお誕生を待ち望む恵みの季節、そのためメシア預言の御言葉を黙想するうちに、目が留まった箇所がイザヤの預言の個所でした。

「狼は小羊と共に宿り、豹は子山羊と共に伏す。子牛は若獅子と共に育ち、小さい子供がそれらを導く。牛も熊も共に草をはみ、その子らは共に伏し、獅子も牛もひとしく干し草を食らう。…わたしの聖なる山においては、何ものも害を加えず、滅ぼすこともない。(イザヤ11:6~9)」

弱肉強食の動物世界が、メシア誕生と共に神の国においてはすべての動物が互いに害を加えることのない平和な国に変わることを約束しているのです。

現代人にとって最も多くの時間と関心を集めているのがYOUTUBEではないかと思います。私も教会の礼拝の映像をアップする作業などでよくYOUTUBEを開きますが、最近よく見ている映像が動物の映像で、その中でも猛獣と呼ばれている動物たちが人と平和に暮らし、また種を超えて仲良く暮らす映像を見るのが好きです。その中でも、野生では決して共存できないとされるクマとトラと獅子3頭が、幼い時から仲の良い兄弟のように触れ合う映像を通して、動物たちが作り出す真の平和の姿、メシア王国が実現することに感動を覚えました。

 毎年の秋、クマたちが餌を得るために人間の町に降りて来ては人を攻撃し死者まで出てしまったことで、クマをどうするか、柿の木をどうするかなどで騒がれていましたね。いつの間にか共存していくべき人間と自然の関係が、異常気象が激しくなって行くにつれ葛藤と敵対関係に変わってしまったことを寂しく思っています。

 イスラエルとパレスチナ、ロシアとウクライナによる殺し合いの戦争を目の当たりにしながら、クリスマスのメシア誕生によって成就する平和なメシア王国の約束の御言葉を信じつつ過ごしたいものです。シャローム!




2023.12.3 本日の宣教

『難民となった聖家族』          

                                         マタイによる福音書2章13~18節

本日の聖書箇所は、イスラエルとパレスチナ戦争、またロシア・ウクライナ戦争によって生まれ故郷を離れ、世界をさまよう難民となった人々を前にして世界に向けられた御言葉として受け取るべきであると思います。すなわち、神ご自身、また主イエスが先に難民となられたことのゆえに、今苦しみの中にある人々の悲しみと涙をご存じであるということを描いてくれているからです

主イエスがベツレヘムの馬小屋で生まれた時、天体を調べていた東方の占星術の学者たちは王の星を見つけ、新しく生まれる王を礼拝するため王の星に導かれ数ヶ月の旅を経てユダヤに辿り着きました。しかし、誤って都エルサレムに入り王の誕生を尋ねたところで、ユダヤを支配していたヘロデ王と出会い、「ユダヤの王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。」と尋ねたところ、ヘロデ王は新しい王の誕生を恐れ、「自分も行って誕生した王を拝みたいので、誕生の場所を知らせてほしい」と学者たちに偽りの約束をすることになります。その後、幼子イエスに出会い礼拝した学者たちは、夢で主の使いからヘロデのもとに戻らないように指示され、故郷に帰ることになります。

また、主の使いは夢でヨセフに現れ、ヘロデの幼児虐殺の陰謀を知らせ、エジプトに逃れるようにと指示します。ヨセフはその夜すぐに立ち上がり、幼子イエスと母親を連れてエジプトに逃れました。歴史的にユダヤ人が生命の脅威にさらされる時には、度々エジプトに逃れていたことを聖書は記しています(エレミヤ書43:7)。そのため、エジプトの多くの町にはユダヤ人の居住地がありました。

しかし、学者たちに騙されたことに気づいたヘロデは、ベツレヘムに軍を送り、2歳以下の幼児たちを殺害するという参事を企みます。マタイはこの出来事をエレミヤの預言の成就として証言しています(エレミヤ31:15)。
マタイによる福音書の著者はベツレヘムの幼児虐殺の出来事と、主イエスのエジプト逃避の道を通じて、イスラエルの民らの苦しみと将来のキリストの生涯における苦しみの道の意味を垣間見させます。

私たちは難民となった聖家族の出来事を通して、父なる神はこの世のどんな脅威や試練の中でも必ず御心を成し、私たちへの救いの約束に応えてくださることを知ります。また、神は御自身の民らを世の脅威と危険から守ってくださるお方です。

今現在、世界各地には多くの人が戦争や権力者たちの脅威から逃れるため、愛する生まれ故郷を離れ難民の道を選んでいます。しかし、馬小屋の飼い葉おけに独り子を遣わされた神は、今も親や子どもを亡くし涙する難民たちを慰め、涙を拭ってくださいます。いかに深い悲しみと苦しみの中でも、神は共におられ救いの手を差し伸べてくださいます。だから、クリスマスを迎える私たちも難民となった人々、今も苦しみの中にある人々を慰めながら、彼らの中で働かれる神の愛を伝えて参りたいものです。ハレルヤ!

2023.12.3 小さな泉の恵み

 職場で。2歳半になった子が、このごろ私に近づいて顔を指差し「しゃあーいし、しぇんしぇ(白石先生←大人はみな先生)」と言う。「はぁ~い!」と返事すると、ニコニコして、また「しゃあーいし···」とくり返す。わたしの名前を覚えて呼んでくれるのがとてもうれしい。

 ゴダイゴの「ビュティフルネーム」という歌を思い出す。1979年の曲なのでわたしは中1になっていたと思うが、所属していた少年少女合唱団の子たちと一緒にこの歌を歌った。帰国子女の小学生が冒頭に素晴らしい発音で『Every Child has a beautiful name!』と言って、みんなでそのあと歌い出す。

『···ひとりの子どものかなしみも 仲間の名前に溶ける 名前 それは燃える生命 ひとつの地球に ひとりずつひとつ Every Child has a beautiful name 呼びかけよう名前を 素晴らしい名前を』

「神は その独り子をお与えになったほどに〇〇を愛してくださった。それは御子を信じる〇〇が滅びないで永遠の命を得るためである」

(ヨハネ3章16節)

〇〇に自分の名前を入れなさい、とよく言われる。〇〇よ、と愛をこめて呼んでくださる神さまの御声を日々、耳を澄ませて喜びをもって聞きたいと思う。    

                              S.M.姉

2023.11.26 牧師室便り

 ~ クリスマスに平和の歌を ~

ロシア・ウクライナ戦争が続いている中で、世界の火薬庫とされている中東、その中でもイスラエルとパレスチナにおいて戦争が始まってもう2か月が経とうとしています。聖書の地、信仰の祖先アブラハムに約束された祝福の地であって、ダビデ王国が築かれた地、またイエス・キリストが誕生し、死に、復活し、昇天した地、そして、キリスト教会が誕生した地…。そのパレスチナの地が殺し合いの場へと変わっています。

  「イスラエルとパレスチナの歴史」を振り返ると、パレスチナの地を巡っては周りの国々の欲望のために、争いと戦争が絶えなかったことを覚えます。特に、近現代においてキリスト教国家とされていた英国、アメリカなどの国々が取っていたナショナリズムや植民地政策による悲劇の歴史が今もなお変わらず繰り返されているということに心を痛めます。

主イエスが最も大切に命じられた兄弟愛への御言葉には目をつぶり、旧約聖書の選民思想と祝福の約束、それに伴う征服に関する偏った律法の教えが今の悲劇を生んでいると考えます。そして何よりも、今回のイスラエルとパレスチナ(ハマス)戦争がどこまで拡大し、変化していくのかを心配しながら執り成しの日々を過ごしています。

願わくは、聖書の御言葉を中心に置いている国々と世界のキリスト者たちが、主イエスの十字架による和解と平和、兄弟愛への命令に心を傾け、それに従うことを選びますように、そしてイスラエル人、パレスチナ人、アメリカ人、英国人、アラブ人を問わず、すべての人の命の価値は尊く、そのうちの一人も滅びることなく永遠の命を得ることを望まれるクリスマスのみどりごイエスの前にひざまずき、神の愛と兄弟愛を歌える国々、一人ひとりであることを祈ります。シャローム!




2023.11.26 本日の宣教

  『 良い羊飼いなる方を頼みとし 』          

                      ヨハネによる福音書 10章7~18節

クリスマスの季節となりました。今年のクリスマス礼拝では山永兄のパプテスマが予定されています。順調に学びが進み無事喜びの日を迎えらるように切に願っております。

さて、先輩クリスチャンからのアドバイスなどとおこがましいことは申しませんが、愛する兄弟を思いおはなしをさせて頂きます。

「夢を叶えるゾウ(水野啓也著)」という本をご存知でしょうか?2007年に刊行された自己啓発の本です。その中に「人生は人喜ばせ合戦」という言葉があります。成功者というのは、より多くの人を喜ばせた人。つまり人喜ばせ合戦の勝者のことだというのです。確かに世にあっては、それは富と名声を得るには有効でしょう。しかしクリスチャンにとっては正解とは言えません。「イエスは言われた。『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。(マタイによる福音書22:37~40)」私たちクリスチャンにとって人生は神様を愛し喜ばれる営みです。そこでひとつお奨めしたいのが、自分より神様に近いと思われる方々を祝福することです。「あなたを祝福する人をわたしは祝福し、あなたを呪う者をわたしは呪う」というアブラハム契約は私たちにとっても力です。閔先生や平良先生、病によって金沢教会を去られた杉山先生、連盟、中部連合でご奉仕下さる全ての牧師の健康と祝福を祈ることを神様が喜ばれないわけがありません。お祈りの時、是非心がけてもらえればあなた自身も祝福から漏れることはないでしょう。わたしたちを貴い宝物と呼び、御子を十字架に付けその血によって償って下さいました。主イエスは私たちをご自分の羊として飼い導き心にかけていて下さいます。よい羊飼いなる主イエスに聞き従う決心したなら失望することが有りません。「イエスは言われた。私は復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者は誰も、決して死ぬことはない。このことを信じるか。(ヨハネによる福音書11:25~26)」

バプテスマは教会を強める神さまからの励まし恵みです。富山小泉町キリスト教会がますます主の器として用いられ福音伝道が強められますように。山永兄に良い導きと祝福がありますように。教会につらなる全ての皆さまの上に主の豊かな祝福がありますように。主の御名が崇められますように。

                               坂上 幸男兄

2023.11.26小さな泉の恵み

 もう順番か…。どうもこの文章を書くのが苦手である。でも私のボケ防止だと思い、なんとか現在85歳の老人の予防かな。

友人は「高齢になっても文章が書けるということは幸せですね」と言ってくれるが、週末になると週報の準備などでお忙しいことと思います。またクリスマスも近いし大変なこと。

今年の夏は猛暑だった。農作業の方も終わり、畑の方も終わり、米作も終わり、村の中は作業の後片付けに覆われています。

農業はただたんに工業製品を作っている職業ではなく、人間の生命の糧を生み出す大事な職業だと思っております。

私も年老いてくると失敗ばかり、出来が悪く、お裾分ができませんが、明年は頑張りたいと思います。

                           A.M.姉