2023年12月26日火曜日

2023.11.26 牧師室便り

 ~ クリスマスに平和の歌を ~

ロシア・ウクライナ戦争が続いている中で、世界の火薬庫とされている中東、その中でもイスラエルとパレスチナにおいて戦争が始まってもう2か月が経とうとしています。聖書の地、信仰の祖先アブラハムに約束された祝福の地であって、ダビデ王国が築かれた地、またイエス・キリストが誕生し、死に、復活し、昇天した地、そして、キリスト教会が誕生した地…。そのパレスチナの地が殺し合いの場へと変わっています。

  「イスラエルとパレスチナの歴史」を振り返ると、パレスチナの地を巡っては周りの国々の欲望のために、争いと戦争が絶えなかったことを覚えます。特に、近現代においてキリスト教国家とされていた英国、アメリカなどの国々が取っていたナショナリズムや植民地政策による悲劇の歴史が今もなお変わらず繰り返されているということに心を痛めます。

主イエスが最も大切に命じられた兄弟愛への御言葉には目をつぶり、旧約聖書の選民思想と祝福の約束、それに伴う征服に関する偏った律法の教えが今の悲劇を生んでいると考えます。そして何よりも、今回のイスラエルとパレスチナ(ハマス)戦争がどこまで拡大し、変化していくのかを心配しながら執り成しの日々を過ごしています。

願わくは、聖書の御言葉を中心に置いている国々と世界のキリスト者たちが、主イエスの十字架による和解と平和、兄弟愛への命令に心を傾け、それに従うことを選びますように、そしてイスラエル人、パレスチナ人、アメリカ人、英国人、アラブ人を問わず、すべての人の命の価値は尊く、そのうちの一人も滅びることなく永遠の命を得ることを望まれるクリスマスのみどりごイエスの前にひざまずき、神の愛と兄弟愛を歌える国々、一人ひとりであることを祈ります。シャローム!




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