『 イエス、わが喜び 』
ルカによる福音書 2章8~14節
救い主のお誕生をおめでとうございます!!!
「礼拝」の言葉はギリシャ語で、プロスクィネオと言います。プロスは「~~に向かって」という意味であり、クィネオは「口付ける」という意味です。つまり、「誰かに口付ける、誰かにひれ伏す」という意味になります。面白いことに、クィネオの語源である「クィオン」という言葉の意味は、「犬」ということです。したがって、「礼拝」という言葉は、飼い主の手を夢中になって舐める犬の姿勢から来ています。
このような犬の姿から、「プロスクィネオ」「礼拝」という言葉が生まれたということは、私たち礼拝者に大きな教えを与えてくれます。特にこの犬の態度から、礼拝の根本にあるものに気づくことができますよね。それは、礼拝こそが喜びであるということです。まるで飼い主を喜び、その手にキスするために飛び上がる犬のように、礼拝者も絶えず、私たちのために独り子を贈ってくださった神、創造者であり、いつも共におられて愛しておられる神を喜び、感謝と賛美をもって礼拝することが、私たちに求められるのです。そして、その礼拝の特別な瞬間が、救い主の誕生を祝い礼拝するクリスマスなのです。
天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。(ルカ2:10)」
イエス・キリストの誕生は、世に大きな喜びをもたらしました。しかも、限られた人たちだけの喜びではなく、民全体、世界のすべての人への神からの素晴らしいプレゼントが与えられた大きな喜びの日がクリスマスなのです。羊飼いと主の天使たちに代表される天と地すべてのものが、救い主の誕生を祝い喜ぶのです。
天使たちからのメッセージを受けた羊飼いたちは、早速、天使たちが教えた通り、救い主が生まれたベツレヘムの家畜小屋を訪れます。そして、彼らは世界の人々の中で初めて救い主を見るという祝福にあずかります。
ここで「羊飼いたち」から学ぶべき大切な姿があります。その姿とは、彼らが天使たちから知らせを聞いた時、すぐに「急いで駆けつけた」ということでした。彼らは「救い主の誕生」という、世界の民全体に与えられる喜びの知らせを確かめることよりも重要なことはないと考えたことでしょう。
その羊飼いたちの姿から私たちは、喜びの優先順位が何であるかをチャレンジとして示されます。父なる神は、羊飼いたちのように、神の御心に直ちに従う者を求めておられます。神に従って生きるところでは、時として生活の安定さを欠くこともあるかもしれません。また、自分の持ち物や経済的な犠牲を経験するかもしれません。しかし、私たちを愛し、救おうと天の御座を捨てて暗闇の人間世界に降りてこられたイエス・キリストの誕生という喜びの知らせを確かめるために、急いで出かけていく羊飼いたちの姿を通して、御言葉をいただいた者の従順な姿を学ぶことができます。
同じように、愛なる神は、私たち神の子どもたちが「喜びに溢れる人生」を歩むことを望んでおられます。私たちの大きな喜びとしてお生まれになったイエス様のクリスマスを心から大いにお祝いしましょう!ハレルヤ!
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