~ 朝露のように ~
「朝露」
詩:金 敏基
長い夜を明かし 草葉に宿る
真珠より美しい 朝露のように
心に悲しみが みのるとき
朝の丘に立ち 微笑を学ぶ
太陽は墓地の上に 赤く昇り
真昼の暑さは 私の試練か
私は行く、荒れ果てた荒野へ
悲しみ振り捨て私は行く
この曲は、1970~80年代の韓国の民主化運動を支え、長い間韓国の民衆に最も愛された歌であり、今もなお大きな影響を与えている歌です。思えば、一曲の歌が国を変え、また人々の人生を変えるということは素晴らしいことです。先日、この歌を作った金敏基(キム・ミンギ)という人が召天しました。詩人、歌手、偉大な芸術家でした。享年73歳。…彼は、大学生の時から常に韓国社会の労働者、農民、女性、子どもなどの弱者たちに目を向け、生涯を献げました。軍部独裁の時代には彼が作った歌を歌うことが禁止され、時には拷問を受け、何度も警察に捕まりながらも正義と平和のため、子どものために働くことを貫き通した人でした。
私も小学生の時から彼が作った「朝露」という曲に親しんで成長しましたし、大学時代には、彼が作った歌を歌いながら心に感動と刺激を受け、韓国社会の不義に抵抗できたと思います。私にしてみれば、金敏基という人は時代の預言者、世の光、地の塩のような人でした。
願わくは、神の家族の皆さんが朝露のように、闇を照らし、宝石のようにそれぞれの場所で輝く働き人として歩みますように…。シャローム!