『 生きるために 』
ヤコブの手紙 2章14~18節
聖書の主題は「愛」です。このことを知らない人はいないでしょう。そして、聖書はその愛について次のように教えています。…イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』 これが最も重要な第一の掟である。 第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』(マタイ22:37~38)
すなわち、愛には「神への愛」と「隣人への愛」があり、その二つの愛が神の御言葉の土台であることが教えられています。ですから、この二つが一つに結び合わされるときにこそ、本当の愛、すなわち聖書が語る愛が完成するのです。
ところが、多くのキリスト者の場合、この愛に関して「神と自分」、つまり「神と私」という一対一の関係にとどまっているように感じられてなりません。神を愛することにとどまり、隣人を愛することにはあまり関心を示さないキリスト者が多いのではないでしょうか。
これについては、ちょうどヤコブの手紙が書かれた時代にも同様の傾向があったことがうかがえます。初代教会でも、個人の救いに関する教えが強調されていました。しかし、聖書は個人の救いとともに、隣人を愛し、社会全体の救いをも大切に語っています。この二つが一つになることによって、私たちは生きたキリスト者として、神に喜ばれる存在となるのです。
本日私たちは、ヤコブの手紙の主題である「行いを伴わない信仰は死んだものである」という信仰の核心について分かち合いたいと願います。