~ みんなで讃美の歌を神に ~
詩編は私たちクリスチャンの魂の書物です。ただ読み過ごしてしまうだけでなく、昼も夜も口ずさみ、黙想すべき書物です。また、黙想だけでなく、歌うべき書物でもあります。一人で歌い、二人で歌い、合唱で歌うべき歌です。どんな状況に置かれていても、父なる神と神の御業を見上げながら歌うべき書物です。また、太鼓をたたきながら、ラッパを吹きながら、ギターを弾きながら歌う歌でもあります。
人の喜怒哀楽、嬉しいときも、泣きながらも、また、成功する時も、失敗するときも、悔しい時も、富んでいるときも、みすぼらしい時も、平和なときも、戦争のときも歌うべき歌です。さらに、人を呪いたい時にも歌える書物です。そして、死を前にしてでも歌うことのできる歌、それが詩編です。
先日、イスラエルとパレスチナ(ハマス)の間に起きた戦争により、世界中の人々が悲しみと憤りを覚えています。特に弱い子どもや女性、老人、病人たちが犠牲にされることを見ることは、耐え難い痛みです。
それでは、パレスチナの地においても讃美の歌声は聞こえるでしょうか。誰が戦争の最中で歌うことができるでしょうか。もちろん、これは大変難しいことかもしれません。しかし、聖書は私たちに「歌いましょう!」と勧めます。
ただし、その歌は喜びの歌ではなく、嘆きの歌、悲しみの歌、呪いの歌を歌うことです。そして、歌を聞かせる対象を神に定め、天を見上げて歌うことを求めます。なぜならば、“神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる(詩編46:22)” お方だからです。
今も戦争に巻き込まれ、苦しんでいる人々のために執り成しつつ、父なる神を避けどころとし、必ず助けてくださる約束を信頼しましょう。神の家族の皆さんが、置かれた状況において讃美の歌声を神に献げることができますように…。シャローム!