「被造物は、神の子たちの現れるのを切に待ち望んでいます。・・・被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっていることを、わたしたちは知っています。」(ローマ8:19,22)
先週、エレミヤ書を黙想する中で、自然界が人間の罪によって苦しむ内容がありました。ちょうど毎年6月5日が、国連が定めた「環境の日」であるため、環境問題について分かち合いたいと思いました。
最近イギリスの新聞ガーディアンは、今まで使っていた気候変動(climate
change)という用語ではなく、気候危機(climate crisis)、あるいは気候崩壊(climate breakdown)という用語を使うことにしたと告げました。それほど、全世界的な自然破壊による気候危機の兆候がいたるところに現れているということでしょう。
猛暑と寒波が以前とは比較できないほど増加し、南極や北極の氷が溶け海水面が上がり、世界各地で津波の被害が増え続けています。PM2.5に代表される小粒子状物質が世界の空を覆っている状況です。その他、世界的規模の森林破壊による水不足、食料不足が連鎖的に起こり、それに伴う伝染病が私たちの生活を脅かしています。そんな中、近頃大きな問題となっているのがプラスチックゴミです。プラスチックは分解されるまでに非常に長い時間がかかるため、その多くは海や川、ビーチ、その他の生き物に多大な被害をもたらしています。人間の便利さと欲望のゆえに大量に作られ、また自然を破壊している恐ろしさを目の当たりにしている現状です。聖書は、創造者なる神に造られた被造物が、罪人である人間の欲望によって破壊され、呻き、産みの苦しみを味わっていると記しています。そして被造物は、神の子たちの現れるのを切に待ち望んでいると言っています。罪と欲望に捕われている人類が神の子の栄光を取り戻すためには、まず主イエス・キリストの十字架の前に悔い改めることです。そして、今までの罪の奴隷として、欲望のままに生きていた生き方を変え、創造者なる神の代理者の役割を自覚することです。神の人は自然界の被造物の呻きを聞くべきです。神の家族は被造物の呻きを聞いていますか。