2019年6月17日月曜日

2019.6.16 本日の宣教 


真夜中のコンサート』 (使徒言行録162534)


異邦人のための使徒として召命を受けたパウロは、聖霊の導きと幻によってマケドニアの方へと方向を定め、ヨーロッパ伝道を始めることになります。ヨーロッパ伝道の最初の町がフィリピという町でした。フィリピに着いたパウロ一行は、早速リディアという信仰深い女性に出会い、彼女の家を伝道の拠点とすることになります。そしてある日のこと、いつもの通り、祈りと伝道の働きをする中、占いの悪しき霊に捕らわれていたある女奴隷に出会い、彼女をキリストの御名で癒すという奇跡を行ないます。しかし、その女奴隷の占いによってお金を稼いでいた主人により訴えられ、不正の裁判を受けることになります。その結果、パウロとシラスは激しくむち打たれ鎖につながれて牢屋に入れられてしまいます。聖書は、その時の時刻を「真夜中ごろ」であったと教えます。神の導きに従い、献身的に伝道を続けていたパウロの身に起きた理不尽な出来事。暗く汚い牢屋、他の囚人たちは既に眠りについていて、彼らは激しい痛みと疲れに襲われていました。できれば、少しでも睡眠をとって痛めた体を休めるべきでした。
 その時、突然牢屋に響き渡る賛美の声、パウロとシラスは真夜中のコンサートをフィリピの牢屋で開いたのでした。その時パウロとシラスはどんな歌を歌ったでしょうかね。・・・その時、彼らを動かしたのは聖霊でした。彼らは聖霊の感動に満たされ、これからフィリピの地で成し遂げられる神の愛と伝道の業を賛美し始めたのです。そうです。真の礼拝者は時と場所を選びません。周りの状況がどんなに悪く思えても、十字架と復活の主が彼らのただ中におられ、真夜中のコンサートを開くようにと促しておられたのです。
 眠りについていた他の囚人たちは、パウロとシラスの讃美の声に起こされたことでしょう。恐らく「彼らはどうかしたはずだ、こんなことをする人は見たことも聞いたこともない」と不思議に思っていたことでしょう。しかし、彼らはその後、今まで見たことのない真の奇跡を体験することになります。パウロとシラスの讃美と祈りの中、突然大地震が起こり、囚人たちの足の鎖が外れ、牢の戸が開かれるという・・・。あまりにも突然起きた出来事だったので、誰も逃げようなどとはしませんでした。しかし、牢を守っていた看守は囚人たちが脱獄したと思い、自殺しようとしますが、パウロは看守を守り、すべてが神の業であることを示します。神はその夜、その看守とその家族を救いへと導かれ、フィリピでの伝道が神のご計画であったことを明らかにされます。その時看守が叫んだ「先生方、救われるためにはどうすべきでしょうか。」30節)という声と、それに続く「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます。」31節)というパウロの喜びの叫びは、素敵な救いのハーモニーとなり、歴史に残る名場面に変わったのです。 “神のなさることはすべて時に適って美しい!”    

2000年前、フィリピの牢屋で開かれた「真夜中のコンサート」の恵みを小泉町教会の神の家族も開いて見てはいかがでしょうか。神は真夜中で賛美の声を響かせる人を通して素晴らしい御業を現わされるでしょう。

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