2019年6月6日木曜日

2019.6.2 牧師室便り

~ 神の国の回復を望む ~

 「あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし、愛の慰め、“霊”による交わり、それに慈しみや憐れみの心があるなら、同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。」(フィリピ2:12

 次週9日はペンテコステです。わが教会では、昨年に続き、多言語礼拝としてそれぞれの国の言葉で特別讃美をしていただき、それぞれの国と民族と言葉を喜ぶひと時を過ごしたいと思います。今現在わが教会には日本人、中国人、台湾人、フィリピン人、インドネシア人、韓国人が集い礼拝をささげ、神の家族としての祝福に与っています。
 聖書の物語を見ると、世界中は同じ言葉を使って同じように話していたと記しています。世界中が一つの言葉を使っていたということは皆が神の民であったことを意味し、恵みを表すものでした。ところが、彼らは同じ言葉を使っていたがために頑なになり、創造者なる神に反抗し、天にまで届くためのバベル塔を建てようとしました。神は彼らの欲望の企みに対し、言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬようにされたのです。それゆえ、彼らはバベル塔を建てるのをやめ、世界の各地に散らされることになりました。その日以来、世界の人々はそれぞれの言葉をもち、それぞれの言葉を使いながら今日まで生きてきたわけです。
 そして神は、ペンテコステの聖霊降臨を通して、違う言葉を使っていた人々の壁を打ち破り、一人一人を繋いでくださいました。主イエスは至上命令を通して「聖霊の力を受け、全世界に出て行き、地の果てに至るまで福音を宣べ伝えるように」と頼まれました。ペンテコステこそ、聖霊による言葉の統一、創造の祝福の回復、神の国の成就の日であって、それらを成し遂げるために誕生したキリスト教会の誕生日です。ぜひ、ペンテコステの聖霊降臨の恵みに満たされつつ、国と民族と言葉を乗り越える神の家族の愛と一致の交わりの恵みに与りましょう。シャローム!

0 件のコメント:

コメントを投稿