『神の右の手にすがる』
イザヤ41章10節
~主のよき力に守られて~
主のよき力に、確かに、静かに、取り囲まれ、
不思議にも守られ、慰められて、
私はここでの日々を君たちと共に生き、
君たちと共に新年を迎えようとしています。
過ぎ去ろうとしている時は、私の心をなおも悩まし、
悪夢のような日々の重荷は、私たちをなおも圧し続けています。
ああ主よ、どうかこのおびえおののく魂に、
あなたが備えている救いを与えてください。
あなたが、もし、私たちに、苦い杯を、苦渋にあふれる杯を、
なみなみとついで、差し出すなら、
私たちはそれを恐れず、感謝して、
いつくしみと愛に満ちたあなたの手から受けましょう。
しかし、もし、あなたが、私たちにもう一度喜びを、
この世と、
まぶしいばかりに輝く太陽に対する喜びを与えてくださるなら
私たちは過ぎ去った日々のことをすべて思い起こしましょう。
私たちのこの世の生のすべては、あなたのものです。
あなたがこの闇の中にもたらしたろうそくを、
どうか今こそ暖かく、静かに燃やしてください。
そしてできるなら、 引き裂かれた私たちをもう一度結び合わせてください。
あなたの光が夜の闇の中でこそ輝くことを、私たちは知っています。
深い静けさが私たちを包んでいる今、この時に、
私たちに聞かせてください。
私たちのまわりに広がる、
目に見えない世界のあふれるばかりの音の響きを、
あなたのすべての子供たちが高らかにうたう讃美の歌声を。
主のよき力に、不思議にも守られて、
私たちは来たるべきものを安らかに待ち受けます。
神は、朝に、夕に、私たちと共にいるでしょう。
そして、私たちが迎える新しい日々にも、
神は必ず私たちと共にいるでしょう」
ディートリッヒ・ボンヘッファー
(村椿嘉信訳)
神の右の手にすがることは、私たちの人生における力強い支えです。それは、恐れや絶望の中にあっても、私たちを守り導いてくださる神の確かな約束に基づいています。私たちがこの約束を信じて歩むとき、どのような試練の中にあっても、平安と喜びを見出すことができるのです。ハレルヤ!
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