~東日本大震災15年を振り返り その2~
甚大な被害のあった宮城県石巻に最初に行ったのは、東日本大震災が発生してから約2週間経った3月25日でした。その数日前にアメリカのある都市のYMCA総主事から私宛に1通のメールが来ていました。そのYMCAの理事の娘さんであるテイラー・アンダーソンさんが石巻市の小学校の英語教師をしていて、連絡が取れなくなっているので搜索に協力して欲しいという内容でした。
私は、その頃仙台や盛岡YMCAの支援活動を視察するために仙台に来ていました。支援活動に奔走していた仙台YMCAの役員の家に泊まらせていただいていた夜に、ちょうどテレビのニュースでテイラーさんが遺体で発見されたという絶望的なニュースが流れました。来日して娘さんを探しておられたご両親と連絡をとり、娘さんが住んでおられた石巻市日和山の崖下にあるアパートの前でお会いしました。亡くなられてはじめて娘さんのアパートの部屋に入り、その生活を見られたご両親の深い悲しみに居合わせた時のことが今でも目に焼きついています。
テイラーさんは、いつも日本とアメリカの友情の懸け橋になりたいと言っていたそうです。ご両親は、テイラーさんの夢を実現するためテイラーファンド(基金)を作り、石巻市とアメリカの子どもたちの交流を支えています。テイラーさんのこころが今も子どもたちに平和の光を灯し続けることを祈ります。
島田 茂
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