2025年12月2日火曜日

2025.11.30 小さな泉の恵み

 兄が亡くなりほぼ隔週で通っていた埼玉県秩父の家の片づけが11月中旬に終わり、隣接する町の方の手に渡りました。なんとその方も同じ島田姓でした。林の中の家なので周りの人々にとっては空き家のままでは火災や獣害の危険など不安材料となるので、家族で相談し、できるだけ早く処分することを決めていました。

幸い良い形でお渡しすることができました。ただ、私たちの母親が中国人であるということによって、法務局側で相続に関する問題が発生し、認可に時間がかかっています。そのため、家の片づけと処分は終わりましたが、不動産の移転登記ができずに相手に迷惑をかけています。

戦中に両親は、政府の特別な許可を得てシンガポールで正式に結婚し、母は日本に帰化し、敗戦国の国民として、8か月に及ぶ収容所生活の末、1946年に父と同じ輸送船で日本に幅員しました。それからは厳格な祖父母や家族のもとで日本の言語や文化を習得して、亡くなる1913年まで67年間日本で暮らしてきました。結婚が戦時中であり、母の戸籍を中国でとれなかったということが原因のようですが、状況証拠や当時の新聞記事などを提出しているのですが、今頃このような問題が起こるとは思いませんでした。依頼している司法書士も懸命に対応してくださっているので、今は早く前に進むことを祈っています。

介護や農業、そして、多くの産業は、外国籍の方々のお働きによって日本の経済も社会も成り立っています。外国籍の方々の人権と生活に思いやりのある国になってほしいです。

                                島田 茂


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