家族の原点に「共食」と「育児」がある これは、中村桂子(2024)『人類はどこで間違えたのか-土とヒトの生命誌-』中公新書ラクレによる指摘です。最近、被造物に注目しているうちに、地球史や生命誌にも私の関心が広がってきました。遺伝子DNA分析等により、この世界の内容がかなり判明してきたようです。しかし、気の遠くなるような時間的スケールの世界です。地球誕生が今から46億年前、生命誕生が40億年前、生き物の上陸開始が5億年前(つまり生き物は、誕生後40億年のうち35億年間は水中にしかいなかったことになります)、ヒトの登場は比較的最近で700万年前、現在のホモ・サピエンスの登場が25万~40万年前、そのヒトが土を耕し始めたのは(農業革命=農耕の開始)、わずか1万年前に過ぎません。 ヒトは、皆で一緒に食べること(これは捕獲-調理-食事の一連の活動)により、仲間意識を強くした方が生き残れると判断し、コミュニケーションも生み出してきたといいます。これが横のつながりだとすると、育児は「共同での子育て」という縦のつながりを生みました。世代を継続させる縦のつながりです。これらのつながりは、ヒト登場以降、延々と築かれてきたものと言います。 何だかこの話を聞いてますと、みんなでの楽しい昼食・カフェ、礼拝での祈祷など子ども対応、高齢者対応など富山小泉町キリスト教会が取り組んできた活動が重なり、わたしたち神の家族が力を入れてきたことを思い出しませんか。
酒井富夫
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