2024年9月18日水曜日

2024.9.1 牧師室便り

 ~ 命の糧を偏らず食べよ ~

皆さんの中で、聖書を通読された方はいらっしゃいますか? 昔は聖書通読が信仰者の基本とされていましたが、近頃は忙しくて、聖書を読む時間がないと感じている方も多いでしょう。この忙しい日本社会を生きるクリスチャンとして、私たちは最低限でも御言葉をいただき、その御言葉を糧として歩むことが重要です。そのため、私たちの教会では『リビングライフ』を用いて、毎日、霊の糧として聖書の御言葉をいただくことを心がけています。

しかし、リビングライフでほんの少しの聖書の御言葉をいただいても、問題となるのは、なじみのある聖書箇所、特に新約聖書の福音書や手紙など、分かりやすいところを好む傾向があることです。一方で、あまりなじみのない箇所、特に旧約聖書の律法の書や預言書などがテキストになると、短い本文であるにもかかわらず、なかなか深い黙想には至りにくいのが現実かもしれません。

ある人々は、旧約聖書は読まなくても良いのではないか、イエス・キリストの十字架と復活の福音だけで十分だと考えるかもしれません。そのため、新約聖書の御言葉、特に福音書を重んじ、他の箇所を単なる飾りだと思う方がいるのも事実です。

しかし、ぜひ覚えていただきたいのは、創世記からヨハネの黙示録に至るまで、聖書66巻のすべてが聖霊の感動によって書かれたものであり、それらすべてが神の御心を示す生ける神の言葉であるということです。福音書や新約聖書の救いの言葉を重んじる方々も、新約聖書が旧約聖書の御言葉の約束の土台の上に成り立っていることを忘れないでください。

この9月は教会学校月間です。皆さんの聖書に対する視野をぜひ広げましょう。偏った食生活が後に病を引き起こすように、信仰生活でも偏って聖書の御言葉や霊の糧を受け取ることで、父なる神が備えてくださった広い恵みを享受できなくなることがあります。そのため、教会学校、火曜日の聖書の学び、水曜日の祈祷会での黙想の分かち合いを大切にしましょう。御言葉こそ、わが道、わが光、わが力、命…。シャローム!



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