2024年9月18日水曜日

2024.8.18 牧師室便り

     ~ オリンピックと戦争、平和作り ~

 「平和の祭典」と呼ばれていたパリオリンピックが終わりを告げました。連日の日本選手団からのメダルの朗報を確かめつつ、寝不足になっていたことでしょう。

ところが、世界中の人々がこの平和の祭典に盛り上がっていたその時、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ、さらにはイランをはじめとする他の中東の国々へ戦争が広がりつつあり、その激しさも増してきました。

今回の旅の途中、親の墓も訪問しました。親が納められている墓地は、韓国戦争に参加した参戦勇士たちの墓です。1952年、朝鮮戦争の時に父も入隊し、何度も命の危機に迫られていたと聞かされました。父にとって同じ民族に銃を向けなければならない悲しい戦争は、二度と味わいたくない悲劇であったことでしょう。しかし今もなお、北と南の間には戦争が終わっていない「休戦線」があり、いつでも戦争が再開されてもおかしくない状況を生きています。そんな中、10月に入隊する息子のことを考えると、いろいろと複雑な思いに包まれる近頃です。

 先週、パレスチナのあるお父さんが誕生した双子の出生届を出すために外出した際、イスラエルの空爆によって双子を含む家族全員が死亡したという悲しいニュースの映像を見ました。10ヶ月以上続いたイスラエルとハマスの戦争で、これまでに4万人に及ぶパレスチナ人が死亡し、そのうち16,400人は子供であり、その中には115人の新生児が含まれていたそうです。主の憐れみと慰めを祈るばかりです。
人間の罪と欲望がもたらした最も厳しい悲劇こそ戦争です。戦争はどんな理由でも正当化されない罪です。平和を祈るこの季節を過ごしながら、主イエス・キリストの十字架にすがりつつ、十字架による真の平和の福音を作り出していく私たちでありますように…。シャローム!

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