『 一緒に、共に、内に 』~パラクレートス~
ヨハネによる福音書14章16~20節
ペンテコステおめでとうございます!!!
「こんにちは、アンニョンハセヨ、Hello、ニーハオ、スラマッ・バギ。」皆、「こんにちは」に該当する世界の言葉です。聖書の物語の中で、もともと一つの言語を話していた人々が、神に反抗してバベルの塔を建てようとした時、神が彼らの言葉を混乱させ、世界中に散らばったと伝えられています。その後、聖書は、人々の傲慢と反逆から始まった言語の混乱が一掃される出来事を紹介してくれますが、それがペンテコステ(聖霊降臨日)の出来事です。聖霊が初代教会の120人の群れに臨み、聖霊が語らせるままに、一人一人が異なる国の言葉で話し始めたのです。真に聖霊による一致、聖霊の臨在によって成る神の国を垣間見る大いなる日こそがペンテコステでした。
今日の御言葉は主イエスが、最後の晩餐の席で語られた弟子たちへの約束の言葉です。主イエスの公生涯の3年半の間。弟子たちは一瞬たりとも主イエスから離れることはありませんでした。弟子たちにとって主イエスがすべてであり、主こそ将来の希望であると信じられていたからです。しかし、主イエスの口から「十字架の死と復活、そして昇天」という驚くべき話が語られると、弟子たちの心は不安と恐怖に包まれたでしょう。
本文の御言葉は、そのような弟子たちに向けられている主イエスの約束の言葉です。「わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。(14:16)」
「別の弁護者」と訳されている「パラクレートス」は、ギリシャ語で「同じ種類の弁護者」という意味で、法廷用語でもあり、「助け手、カウンセラー」とも訳されます。つまり、主イエスは、御自身も弁護者であったように、聖霊もいつも傍らで弁護者となってくださる神であることを示してくださいました。そして、傍らで助けてくださる弁護者となる聖霊の働きの特徴を三つの言葉(前置詞)で説明しています。
まず、「一緒に」(16節、ギ:メタ)。これは友だちの感覚で説明できる言葉で、聖霊は神の子どもたちの交わり手として、友として、「いつも一緒に」おられるお方です。主イエスは肉体的な制限のため、一か所にしかおられませんでしたが、聖霊は「いつも」、「どんな所にも」一緒におられます。
次に、「共に、傍らに」(17節、ギ:パラ)。いつも私たちと共に同じ側に立ち、弁護し、慰め、助けてくださる方だと教えています。まさに聖霊は「パラクレート」(傍らに立って助ける者)です。
最後に、「内に」(17節、ギ:エン)。聖霊は、私たちの内側に住んで下さいます。どんなに寂しく、みなしごのように思われる事があっても、聖霊は神の子どもたちの内にいて、励ましてくれるお方です。
主イエスは、もう一人の弁護士なる聖霊を紹介されてから、「わたしは、あなたがたを みなしごにはしておかない。(14:18)」という約束の言葉を告げられます。
神の家族の皆さん、私たちは主イエスの命をかけた十字架の愛を受けて神の子とされました。さらに、いつどこにおいても「一緒に、傍らに、内に」おられる聖霊に助けをいただきながら、恵みと愛の福音を宣べ伝えて参りましょう。ハレルヤ!
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