2024年4月17日水曜日

2024.3.31 牧師室便り

 ~ 崩れてしまっても、もう一度主の前に~

先週の火曜日、アメリカ東部の港湾都市ボルティモアで26日未明、パタプスコ川にかかる鉄の橋に貨物船が衝突し、橋が崩落するという事故が起こりました。特に今回の事故に大きな衝撃を受けた理由は、崩れ落ちる橋の映像がそのまま世界各地に流れていたからです。

本当に一瞬の出来事でした。2.5㎞に及ぶ巨大な橋が一回の衝突で、ドミノのように崩れ落ちるとは誰も予想しなかったはずです。その結果、ボルティモアの港に船の出入りができなくなることで、アメリカに多大な被害が予想されるとのことでした。私は今回の事故を目の当たりにしながら、私たちの生活の基盤も一瞬のうちに崩れてしまうこともあり得るという思いに包まれました。時には病気のゆえに、ある時は災害のゆえに、またある時は人間関係や仕事のゆえに…。

このような悲劇は、クリスチャンの信仰においても同じく起きてしまいます。その模範となった人がペトロでしょう。彼は主イエスに出会ってから幸せな信仰生活を送っていました。イエスの愛弟子となり、神の国の福音をいただきながら、信仰も日に日に成長していったペトロでした。ところが、主イエスが十字架を背負うことになった時、彼は今まで培ってきたイエスの弟子として、信仰者としてのすべてが崩れ落ち、すべてを失ってしまうことになります。もう二度と主イエスの前に立つことはないだろうと思っていたはずです。

しかし復活の主はすべてを失ったペトロを訪ねられ、彼の信仰を再び建てようとされます。「主イエスの愛をもって」…復活の主がペトロを訪ねられ回復の恵みを与えられたように、神の家族一人一人においても同じビジョンと愛をもって訪ねて来られます。大切なのは、もう一度主イエスの御前に近づき触れていただくことです。シャローム!"



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