2024年4月17日水曜日

2024.3.17 本日の宣教

『 世に打ち勝つ信仰 』       

                      ヨハネの手紙一 5章1~5節 

近頃、私たちの身の周りが自然災害と戦争、気候変動、食糧危機などによって大きく変わろうとしています。そのため、御言葉によるチャレンジが強まっているのも事実です。イエス・キリストを信じる信仰によって救われ、新しく生まれたキリスト教会と一人一人のクリスチャンは神の掟を守ることが求められます。使徒ヨハネは、守るべき神の掟とは、神を愛することだと教えます。さらに、ヨハネは、神を愛する人は、同じく神の愛によって生まれた兄弟姉妹をも愛すると語ります。この教えこそが、旧約聖書から新約聖書を貫く「神を愛することと隣人を愛する」という中心主題なのです。

そして、ヨハネは「神を愛する掟は難しいものではない(3節)」と宣言します。主イエスの愛を受け、主イエスを救い主と信じて生まれ変わった人は、人間の欲を追い求めていた人生から離れ、神と隣人に仕えるように変わります。そして神の子とされた人は、同じく神の似姿に創造された隣人を愛するようになり、隣人のために仕えることを喜びとします。また、主イエスの愛だけが堕落した世界を変える唯一の道となることを知っています。その人は主イエスと共に歩む中で愛の掟を守るわけですから、神の愛の掟は決して難しいものではなくなるのです。

ですから、ヨハネは「神から生まれた人は皆、世に打ち勝つ(4節)」と宣言します。ここでの「世」(ギ:コスモス)は、サタンの支配下にある世界、愛なる神に敵対する人々やシステムを意味します。しかし、神に属する神の子たちは、世に勝ちます。「勝つ」という言葉は、主イエスと世の関係について、主イエスが十字架の愛によって世に勝利されたことを表す際に使われます。主イエスは弟子たちとの最後の晩餐の席で「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。(ヨハネ16:33)」と言われ、神の子どもたちが世の戦いから得るべき勝利を約束してくださいました。

今までもそうでしたが、これからのキリスト者の歩みにおいても、厳しい霊的戦いがますます繰り広げられるでしょう。それでは、この戦いにどうすれば勝利できるでしょうか。もちろん私たちにはその力はありません。しかし、勝利者なる主イエスを信じ、主イエスにつながり、その方を愛することによって勝利することができるのです。主イエスへの愛と信仰によって生まれ変わったキリスト者は信仰によって神と一つとされる時に、主の勝利にあずかることになります。

私たちは、勝利者であるキリストの内にあって、同じ勝利にあずかる者とされました。この変化はすべて神の愛と恵みによるものです。この素晴らしい勝利を日々、神を愛する人々と共に愛し合う中で体験できることを願いつつ堅く立ち続けたいものです。

受難節を過ごしている信者が、毎日イエス・キリストの愛に触れる中で、真の愛の人に変えられ、愛が冷えつつある世界に向けて愛による勝利の知らせを宣べ伝えられるように…。ハレルヤ!



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