2023年6月18日日曜日

2023.6.11 本日の宣教

 『変えられる聖霊 ②』 ~ 神殿と体~(コリントの信徒への手紙一  12章12~13、27節)

本日はペンテコステ後2週目の礼拝です。教会の誕生日と言われる「ペンテコステ」の聖霊が120名のイエス様の弟子たちの群れの上に臨まれたことで最初の教会共同体が誕生したのです。主イエスを中心に、ただ主イエスに頼り従って共同生活をしていた弟子たちでしたが、聖霊を受けてからは、主イエスは見えなくても、聖霊の知恵と助けをいただきつつ、共同体の一致とそれぞれがもっている賜物を用いてキリストの体なる健康な教会共同体を形成していくことができました。

それでは、そもそも主イエスはなぜ教会を立てられたでしょうか。主イエスは公生涯を通して最も大切にされたことが弟子たち育てることでした。その後、主イエスは12弟子を任命し、彼らに神の国の福音を伝える使命を与えられました。「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。(ヨハネ15:5)」…

御言葉通り、使徒たちは主イエスの教えを引き継ぎ、初代の教会共同体を形成しました。彼らは主イエスの教え通り、主イエスを頭として互いにつながっているキリストの体としての教会を建て、健康な信仰共同体を形成していったわけです。

今礼拝に集っているお一人おひとりは、各自が人生のどこかで主イエスに出会い、主イエスと共に生きるように招かれ、さらに主イエスの導きの中で小泉町教会という共同体の一員となりました。聖書は一人ひとりのキリスト者は「聖霊の宿られる神殿」であり、教会共同体は「聖霊によってつながるキリストの体」であると教えます。「あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です。(コリント12:27)」

本日の御言葉を通してパウロは、私たちが聖霊の働きと助けによって、主イエスの体を成していると教えます。各自がキリストの体の各部分となり、一人ひとりが固有の役割と働きを担うことになるのです。それは具体的に牧師であるとか執事であるとか、リーダーであるとかということよりも、「あなたがあなたである」という、あなたにしかできない働き、あなたしか担うことができない役割があるということです。そのように互いに固有の役割を担い、一人ひとりが聖霊によって有機的につながることによってキリストの体なる教会は健康な共同体として成長し、主イエスが望まれた教会の目的を果たすことになるのです。

また使徒パウロは、「あなたがたは、神の神殿であり、神の霊があなたがたの内に住んでいる。(コリント一 3:16)」と述べています。この教えは、キリストの体の各部分となる信徒たちが、聖霊によって神の存在を体験し、神の栄光を現実の中で表す場として教会が存在していることを示しています。すなわち、キリストの体としての教会は、キリストの神殿である信徒たちが、主に喜ばれる礼拝を献げるために一つの共同体として集められ、神の国の福音を携えて世界に出かけていく働きが求められているのです。あなたは聖霊の神殿としての、またキリストの体としてのアイデンティティーをもって生きていますか。すべてを変えられる聖霊を期待し、礼拝によって一つとしてくださる聖霊の力に満たされましょう。ハレルヤ!


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