2023年3月6日月曜日

2023.3.5 牧師室便り

 ~ 受難節を恵みに! ~

今私たちは「受難節」の時を過ごしています。「四旬節」とも呼ばれ、主イエスの苦しみを思い起こす40日間を覚えつつ過ごす季節なのです。なぜ40日でしょうか。聖書の中で「40」という数字は特別な意味を持っています。イスラエルの民らがエジプトを出て荒野で40年間厳しい旅をしたこともそうですし、主イエスが公生涯の前に荒野で断食しながら40日間サタンから誘惑されたこともそうです。すなわち40という数字は苦しみの中で神が御業を成し遂げられるという意味をもつ大切な数字であるわけです。そして受難節の初日を「灰の水曜日」と呼びます。そう呼ぶ由来は、前の年の四旬節でつかった棕梠の枝や十字架などを焼いて灰にし、その灰を用いて神様に祈るという典礼があったことにあるそうです。ちなみに受難節を「レント(Lent)」とも呼びますが、これはもともと「春」という意味のゲルマン語で、「春を待ち望む40日間」であると言えましょう。

また、昔から受難節の40日間は、主イエスの苦難を覚えつつ、「祈り・断食・慈善」に励む時として共有されていました。ぜひ、小泉町教会の皆さんも主イエスの苦難に与るためにできることに励んでみてはいかがでしょうか。

“十字架を愛して、われは生きまた死せん”という讃美歌の言葉を口ずさみながら、主イエスの十字架への愛をさらに燃やしていける神の家族でありますように…。シャローム!



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