~ キリスト者のSDG ~
コロナ危機が始まった頃から頻繁に耳にした言葉があります。「SDGs」。これは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年から国連が世界に向けて掲げている17の大きな目標と169の具体的なターゲットからなっていて、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。すなわち、世界の貧困と飢餓の撲滅、教育の確保、健康や水の確保、気候変動への対策などが含まれます。これらの目標はキリスト教会とキリスト者にとって、創造者なる神からいただいた地球を大切に守りながら祝福を生きるための良き働きであって、積極的に参与すべきであると思います。
しかしそれ以前に、聖書が教えているキリスト者として確かめるべきことがあります。それは、私たちの生きるこの世界は「いつまでも持続可能な世界ではなく、必ず滅びていくことが定まっている」ということでしょう。同じく人の人生も持続可能ではなく、必ず 死を迎え滅びていく存在であることです。
聖書は「持続可能な世界、持続可能な永遠の命」はイエス・キリストを主と信じ心に受け入れ、神の国の民となった人だけに与えられるプレゼントであると教えます。
J.S.バッハは、作曲した作品の最後に「SDG」とサインしたことで知られています。それは、「ソリ・デオ・グロリア(ラテン語:Soli Deo Gloria):ただ神にのみ栄光があるように」という意味です。キリスト者のSDG、終末を生きるキリスト者が目指すべき本当の目標ではないでしょうか。私たちが享受するすべては神からの恵みであり、キリスト者のすべてを通して神に栄光を帰することを心がけながら歩むことこそ、真の「キリスト者のSDG」なのです。シャローム!
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