『 勇気を出しなさい 』(ヨハネによる福音書16:33)
明けましておめでとうございます!
2023年、新しい歩みを始める神の家族の上に主の恵みが豊かに注がれることを祈ります。とりわけ様々な試練に遭われておられる方々の上にはさらなる主の慰めと助けがあるようにと祈っています。
昨年はこれまで以上に山あり谷ありの一年でしたね。コロナ危機が続き、戦争が激しさを増し、それによる経済危機、自然災害など、予想もしなかった試練の連続でありました。さらに、今年の予測も決して明るくはありません。
主イエスは、十字架にかかる前日、愛する弟子たちに「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」(ヨハネ16:33)と教えられました。3年以上も、寝食を共にしながら家族以上の関係を築いてきた弟子たちでした。そしていよいよ主イエスは、十字架の死と復活、そして昇天による別れを弟子たちに告げておられます。その時、弟子たちが感じただろう不安と恐れ、戸惑いは言うまでもありません。とりわけ主は、主ご自身がおられなくなった後、弟子たちに襲ってくる苦難に際してどんな姿勢を貫くべきかについて語られます。
試練や苦難はこの世の誰もが経験するものです。一人の例外もありません。ですから、あるべき試練を否定しようとしないで、試練をありのまま認めながら、その試練や苦難をどう迎え入れるかを考える必要があるのです。
ある神学者は“キリスト者の生活にとって最も安全な時こそ、試練を受けている時だ”と言いました。それは、逆境に追い込まれた時、キリスト者は祈りの座へ進み、自ら背負っている重荷を主の御前に運び込み、そこに下ろすことができ、試練に遭う度に、聖書の御言葉にすがろうとするからでしょう。
だから聖書は、苦難や試練について「変装した祝福」であると教えているわけです。それは、オリーブから油を搾り取る時やブドウからワインを作り出す時、大きい圧力をかけ、踏みつける過程が必要になるように、また純金を作るために、何度も炉の燃える火を通過しなければならないように、キリスト者も、試練を経験する度に、より優れた霊的恵みを手にすることができ、輝く宝石のような信仰者へと成長していくのです。
ただし、それらの苦難に対して、私たちが自力で立ち向かうことはできません。もしそうするのであれば、私たちはいつも敗北と失敗、挫折を繰り返すことになるでしょうし、ますます小さくなっていくでしょう。だからこそ主イエスはご自身について「既に世に勝っているお方」だと宣言されますし、私たちも主イエスによって勝利を得ることができると約束しておられるのです。主イエスは、十字架の死と復活を通して、この世(サタン)に打ち勝たれました。ですから、「既に勝利されている主イエス」を信じ、その方がいつも共に歩んでくださることを確信している私たちは、勇気を出すことができるわけですし、実際、主イエスによって勝利することになるのです。
神の家族の皆さん、2023年の歩みの中、今日の御言葉にあるように、絶えず苦難が襲ってくることを覚え備えておきましょう。ただし、どんな苦難であっても、主イエスと共にあるので、平安を得ることができ、勝利者としての人生を歩むことができることも心に刻んでおきましょう。だから、恐れず、挫けず、勇気を出して歩みましょう。ハレルヤ!
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