『 主が望まれる教会⑦ 』~ラオディキア教会②~(ヨハネ黙示録3:14~22)
:主イエスの霊的診断を受けなさい
私たちは「主が望まれる教会」という主題のもと、ヨハネの黙示録の7つの教会に送られた主イエスからの手紙の内容を分かち合ってきました。7つの教会はそれぞれ独特な背景をもち、固有の問題を抱えていました。そして本日は、最後の7つ目のラオディキア教会について分かち合います。
ラオディキアは7つの都市のうち、最も豊かな商業の町で、金融業と羊毛、また薬、その中でも目薬で有名な町でした。そのためでしょうか。ラオディキア教会も裕福で経済的に満たされていたため、「わたしは金持ちだ。満ち足りている。何一つ必要な物はない。」と公に言っていたようです。しかし、そのような自己満足などの思いが、彼らの信仰に致命的な悪影響を及ぼしていたことでしょう。しかし、外面的な豊かさが彼らの信仰的な豊かさを保証してくれるわけではありません。それどころか主イエスの目に映るラオディキア教会の本当の姿は、「惨めな者、哀れな者、貧しい者、目の見えない者、裸の者」であり、そのようなことが彼らには分かっていないと大変厳しく咎められていることが分かります。
その通り、自己満足や周りの人々の評価は空しいものです。重要なのは、神がどのように評価されるかということです。このままだとラオディキア教会はなまぬるい水のように主の口から吐き出されてしまうことになるはずでした。
そこで主イエスはラオディキア教会が救われるべき道として、三つの物を「買いなさい」と命じられます。①火で精錬された金を買いなさい ②白い衣を買いなさい ③目に塗る薬を買いなさい、と。それでは、なぜ主イエスは「買いなさい」と言われたでしょうか。それは、霊的な回復は、自然に与えられるものではなく、それにふさわしい代価が求められるからです。まず、「火で精錬だされた金」とは、厳しい試練の過程を通ることで聖い神の民が造られることへの比喩であり、ラオディキア教会の信徒たちが「真の裕福になるために」、主からいただく試練と苦難に直面しながら神の国の真の宝物を手にするようにとの命令です。また、「白い衣」とは、「裸の恥をさらさないため」とその目的が示されている通り、この世の偶像や欲望によって失ってしまった神の民としてのあるべき真の姿を、主イエスの血潮によって回復するようにとの命令です。最後に、「目に塗る薬」とは、「見えるようになるため」という目的で、この世の富や欲望によって見えなくなった神の民としての霊的な目の分別力の回復を求めていることが分かります。
主イエスはこれほど厳しくラオディキア教会の信徒たちを叱ったり、鍛えたりする理由を「彼らを愛しているから」だと告げられます。「わたしは愛する者を皆、叱ったり、鍛えたりする。だから、熱心に努めよ。悔い改めよ。(3:19)」
だから、今ラオディキア教会の信徒たちに求められるのは、「熱心になって悔い改めること」そして、「戸の外に立って叩いておられる主イエスの御声を聞いて、その戸を開いて主イエスを迎え入れること」です。
私たちは40歳を超えると、定期的に健康診断を受けるようにと勧められます。なぜならば、私たちの体の中に悪いがん細胞の発生や体の各臓器の機能に異常が生じてはいないかという確認をし、どこかに問題が生じたら即治療を受けて健康な体を保たなければならないからです。神の家族の霊的な体、各部分は健康ですか。すでに病にかかっていて手遅れ状態になってはいませんか。真の医者なる聖霊に診ていただき、癒されることです。ハレルヤ!
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