【はじめに】ドイツ・サマヨエル人の第2の手紙「赤ちゃんポスト」
皆さん、「赤ちゃんポスト」って知っていますか?レイプなどで女性が妊娠をしてしまい、自宅やトイレで赤ちゃんを自分一人で産み、放置してしまう事件があります。つい先月も公衆トイレで赤ちゃんが放置されていたというような悲しい事件がありました。
「赤ちゃんポスト」は、そのような赤ちゃんの命を救いたいという願いのもとで、2000年にドイツのハンブルグでベビークラッペというドイツ語の名前で始まりました。望まれない妊娠をした女性が赤ちゃんを誰にも知られずに匿名で託すことができる仕組みです。同年には、リューベックで二番目の赤ちゃんポストがクリスチャンの個人宅で始まりました。それ以降急激に増加し、ドイツ全体で約100ヶ所に赤ちゃんポストができました。
日本では、熊本の慈恵病院が2007年に「こうのとりのゆりかご」という名前で赤ちゃんポストを始めました。15年間で161人の赤ちゃんがここに託されています。しかし、日本ではそれ以来他には赤ちゃんポストができていません。私がドイツに行った理由の一つは、ドイツで始まった赤ちゃんポストを訪問し、実態を調べるということでした。
そして、今日は神戸と熊本に日本の赤ちゃんポストについて学びに行きます。 つづく
島田 茂
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