2022年5月29日日曜日

2022.5.22 牧師室便り

 ~信仰の弱い人のために~ 

「ただ、あなたがたのこの自由な態度が、弱い人々を罪に誘うことにならないように、気をつけなさい。(Ⅰコリント8:9)」

 今月のリビングライフのテキストはⅠコリントの信徒への手紙です。黙想するうちに感じることは、“コリント教会は何と多くの問題を抱えていたことか”ということでした。しかし、コリント教会のお陰で、私たちは教会内に起こり得る問題の多さと複雑さ、また、それらの問題に対する教会の対処方法や教会のあるべき姿について学ぶことができます。ぜひ、5月から続くコリントの信徒への手紙を通して健康な教会を作り上げようとしていたコリント教会の皆さんと、彼らに向けて熱情をもって関わっていた使徒パウロのメッセージと姿勢に耳を傾けたいと思います。今現代の教会が抱えている様々な問題のほとんどをコリント教会が先に経験し熾烈な戦いを繰り広げていたことから多くを学び感謝しましょう。

 神は問題のない教会や課題のない信仰を求められるのではありません。むしろ問題を神の前にもって行き、神の知恵と力を祈り求め、聖霊の助けの中で健康な教会、健康な信仰を作り上げることを望んでおられるでしょう。だから、様々な問題や課題のゆえに失望することはありません。その中でも、パウロが声を上げていたメッセージを心を傾けたいですね。それは、教会の働きの中で起きる様々な問題に対して、真っ先に念頭に置いて考えるべきことこそ、「信仰の弱い人々のこと」、また、「キリストの福音を少しでも妨げてはならない」という教えでした。これが教会の立つべきところであって、教会員同士が抱くべき姿勢であるはずです。

コロナ危機の間、私たちが中止していたプログラムや諸行事、変更していた礼拝時間などについて、元に戻すべきなのか、今のまま続けるべきなのか、新しい道を選ぶべきなのかを決めなければなりません。そこで求められるのが、パウロが勧めていた、信仰の弱い人のため、福音の働きを妨げてはならないという基準の上ですべてを判断し、進めていくことでしょう。新年度の小泉町教会の歩みが主の喜びとなりますように…。シャローム!


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