2022年5月1日日曜日

2022.4.24 小さな泉の恵み

 文章を書いている今、「武器を捨て、あと2時間で投降しなければ総攻撃し、全員殺害する」という二度目のロシア国防省の最終通告が抵抗を続けるウクライナ軍に警告されました。マリウポリのウクライナ軍は1,026人、そして、地下には乳幼児を含めて1千人以上の市民が避難していると報道されています。ウクライナ軍は、「最後まで戦う」と発表し、ゼレンスキー大統領もロシアの侵略前に発言していたように、「領土は手放さない」と決意を変えていません。

軍事力を使い、侵略と無差別な虐殺をするプーチン政権の戦争犯罪は明白だと思いますが、一方で地下に避難している人々の全滅が免れない状況にあって、人々を守ることより、領土を守ることを優先するゼレンスキー大統領のこれまでの発言や行動も注意深く調べる必要があると思います。

ロシア侵攻後すぐに「国民総動員令」を発令し、18~60歳の男性の出国を禁止し、停戦のための対話よりもNATO各国の軍事的支援を得ながら、戦争をエスカレートしていく指導者の姿に、第2次世界大戦で市民を巻き込み玉砕を選択した軍国主義の日本のリーダーが重なって見えます。役者であり、いかにもヒーローを演じている大統領は、まさに自らのシナリオ通りに世界を巻き込んでいるように見えると思うのは私だけでしょうか?

今この時にも地下にいる子どもたちや女性・お年寄りは、いのちを失っているかもしれません。沖縄のがまで集団自決や殺戮にあった子どもや女性の様に。軍隊は誰を、そして、何を守るというのでしょうか? 一人でも多くのいのちが救われることを祈ります。  

                           島田茂 


0 件のコメント:

コメントを投稿