2022年5月1日日曜日

2022.4.17 牧師室便り

  ~ 復活の知らせを携えて ~

 教会の花壇にはちょうど一週間前からチューリップの花が満開となり、教会の周辺を美しく飾っています。通りすがる方々から“綺麗ですね!”と声をかけられ、イースターと命の季節である春を証していることに喜びを感じています。

しかし、復活と命の季節を迎えていながら、未だ冬の厳しい寒さが続いているウクライナの地においては、戦争が長引き、人々の被害と悲しい叫び声が日に日に増している状況です。その中でもロシア軍による民間人への虐殺行為は、決して赦すことのできない犯罪です。主イエスの十字架から流れる慰めと癒しの血潮が愛する人を亡くした人々の痛みと傷跡を覆ってくださいますように…。もちろん、これからも悪しきサタンは、ますます人の復讐心、憤り、憎しみなどの感情を刺激し、分裂と争い、戦争へと引っ張って行こうと試みるでしょう。今こそ、イエス・キリストの十字架と復活を覚える時、世界中でみんなが立ち止まって祈りの手を合わせる時です。

先週は受難週でした。イスラエルの宗教指導者たちの偽りの告訴とイスラエルの民らの背信、ローマ兵たちによる鞭打ちと侮辱、愛する弟子たちの裏切りの中でも、「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。(ルカ23:34)」と祈られた十字架の主イエスを黙想する一週間を過ごしました。そして、今日私たちは十字架の死と呪い、憎しみ、恨み、嘆きをすべて打ち破り、復活なさった主イエスをほめたたえるために集いました。 

主イエスの十字架には、すべての敵対するものへの和解と赦しが現れています。そして主イエスの復活には、万物を新しく造りかえ、永遠の希望と命へと導く力があります。復活の主に出会った人のうち、変えられなかった人はいません。とりわけ愛する人と死による別れを経験してきた人々に約束されている復活の希望は、私たちを失望させません。

本日私たちは、先に天の御国に凱旋された神の家族を覚えるひと時を過ごしています。やがて「栄光から栄光へと主と同じ姿で」御国において再会できる日を楽しみにしつつ、復活の知らせを携えて出かけましょう。シャローム!


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