2022年3月30日水曜日

2022.3.6 本日の宣教

『 主イエスが望まれる教会③ 』~ペルガモン教会①~(ヨハネの黙示録2:12~17)

      =わたしの忠実な、わたしの証人①=    

本日は、7つの教会のうち3番目のペルガモン教会です。ペルガモンは前回のスミルナ教会から北に約60㎞離れた、海抜300mのところにある、谷間に囲まれた町で、「要塞」という名前通り、地理的、環境的にとても恵まれた町でありました。また、経済的、宗教的な影響力においては、エフェソやスミルナに匹敵するほどの町であって、ペルガモンの町にはギリシャ神話に登場する神々、ゼウス神殿から、アポロ神殿、知恵のアテネ神殿、お酒のディオノソス神殿など、私たちも初めて聞くような神殿が町の至る所に建てられていたのです。その中でも、小アジアの中で、ペルガモンは、皇帝を崇拝するための神殿が最初に建てられるほど、偶像崇拝に熱心な町でした。その結果、ペルガモンの町は皇帝の象徴である特別な「剣」を授けるほど、信頼を得ていたのです。ペルガモンの人々はその剣を「正義の剣」と呼びながら誇っていたわけです。

主イエスはご自身について、「鋭い両刃の剣をもっている方(12節)」であると紹介されます。すなわち、世界を支配するものはローマの剣ではないのだ!という、むしろ真の神、世界の王の王なる主イエスの口から出る御言葉こそ、すべてのものを支配し、すべてを切り離す力であります。…今、世界はまさしくロシアによるウクライナ侵攻によって、ローマ皇帝の剣が支配しているように見えるかもしれませんが、真に世界を支配しているのは、イエス・キリストの口から出る御言葉であり、その鋭い御言葉の両刃によって、すべての人を裁かれ、新たに創造される日が必ずやってくるということを示しているのです。(※ヘブライ4:12参照!)  

続けて主イエスは、ペルガモン教会があった地が、「サタンの王座がある所であることを知っている(13節前半)。」と告げられます。その通り、ギリシャのあらゆる神々の神殿で溢れていた町、ローマ皇帝崇拝の中心地であったペルガモンはまさしくサタンが王として即位しているような地でありました。そのサタンの王座のある町の只中にペルガモン教会は建てられていたのです。ですから、当時のペルガモン教会と信徒たちが被っていた厳しい迫害と苦しい生活は大変だったでしょう。しかし、主イエスは彼らの置かれていた状況をよくご存じでありました。         

そこで語られる、主イエスの称賛の言葉に耳を傾けましょう。…「しかし、あなたはわたしの名をしっかり守って、わたしの忠実な証人アンティパスが、サタンの住むあなたがたの所で殺されたときでさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった(13節)。」…この御言葉通り、ペルガモン教会の信徒たちは、主イエスの名をしっかり守り、信仰を堅く保ちました。サタンの圧倒的な力を前にしながらも、彼らは主イエスを否認せず、主イエスこそ真の神、真の王であることを堅く信じ信仰を貫き通したのです。そのペルガモン教会の信仰は、アンティパスとう人の殉教の死を通してはっきりと示されることになりました。

ここで「わたしの忠実な証人」と訳されているこの個所の原文を見ると、実は「わたしの忠実な、わたしの証人」というふうになっています。すなわち、「わたしの」という言葉を二度繰り返すことで、アンティパスに対する主イエスの親しみと愛の深さが示されているわけです。主イエスから「わたしの忠実な、わたしの証人」と呼ばれていたアンティパスのように、私たちも呼ばれたいものです(※二コリント4:8~11参照!)。ハレルヤ!


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