~灰色の断想~
誠実、無欲、色で言えば真っ白な人、 不実、貪欲、色で言えば真っ黒な人、そんな人は現実にはいません。いるのは、そのどちらでもない灰色の人でありましょう。 比較的白っぽい灰色から、比較的黒っぽいのまでさまざまではありますが、とにかく人間は、灰色において一色であります。その色分けは一人の人間においても一定ではなく、白と黒の間をゆれ動いている者同志の分別に過ぎません。よく見ればお互いに灰色であります。灰色は、明るくはありませんが暖かい色です。人生の色というべきでありましょう。
藤木正三著 「灰色の断想」より
藤木正三先生は、牧師で教育者でもあった方で、何冊もの著書を残しておられます。 イエス様が、私の心の扉をノックされる音に気付かせてくださった恩師です。人とのかかわりの中で、疲れたり落ち込んだりした時、この文章を思い出すと何だかほっとします。真っ白なのは神様だけです。
S.Y.姉
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