~仲間を赦さない家来のその後~
マタイ18:23-34で語られた「仲間を赦さなかった家来」は、そのあと「一万タラントなんてとても返せない。おれは一生ここにいるのだろうか」と絶望の思いで自分の入れられた獄内を見回しました。すると、自分に百デナリの借金をしていた仲間の家来が一緒にいるではありませんか。「すまんな。おれが借金を返さなかったばっかりに、おまえを巻き込んでしまったようだ」
「おまえ、王様に牢から出してもらえなかったのか?」「まだおまえに借金を返していないからな。王様は、貸し手にも額にも関係なく、借金を返さない者には誰にでも同じように厳しいんだよ」
仲間を赦さなかった家来はハッと気づきました。「そうか!おれも、おまえも、お裁きは王様がなさるのが本当だったんだ。なのに、おれは自分でおまえを裁いてしまっていた、赦してくれ」
すると仲間の家来は「俺も悪かった。日頃から、おまえに首を絞められたときのような必死さで、百デナリを返そうと努力すべきだった。赦してくれ」
二人が手を取り合ったとき、牢の扉が開いて、王様が現れました。「おまえたちが赦し合うのを待っていたのだ。さあ二人とも外に出なさい。おまえたちの罪は、わしの息子が....」
作・清水美樹(大井バプテスト教会)
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