2021年9月9日木曜日

2021.8.15 小さな泉の恵み

 8月15日終戦記念日、日本人にとっては「敗戦」の日。76年を経てこの日のことに想います。以前にもご紹介したように、両親のアルバムには、シンガポールの植物園で1944年に父によって撮影された日本語教室の写真が残されています。生徒である中国人の母と共に映っている若い日本語教師渡辺先生は、土遊野の橋本順子さんのお母様であることが3年前に奇跡的に判明しました。

親しげに並んで映っている様子から、母と渡辺先生は仲が良く、シンガポールで終戦を迎えた後、チャンギの日本人収容所で日本に復員するまでの8か月、共に友情を深め過ごしていた可能性があります。母は、父と終戦の年の3月に結婚していました。橋本さんのお母様もシンガポールに赴任していたお父様と結婚されていました。橋本さんのお父様と私の父は、戦前は両者とも一橋大学(当時東京商科専門部)を出て、三井物産の社員になっています。 

「あの日」、シンガポールで暮らしていた新婚の両親は、どのような思いで敗戦の報を聞いたのでしょうか?どんな時も希望を失わなかった父は、恐らく母と聖書を前にして、共に祈りを合わせていたと思います。

ローマの信徒への手紙8章 28節「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」

                                    S.S兄

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