2021年9月9日木曜日

2021.7.4 牧師室便り

 ~ 思いがけないことが生じる中で ~

「愛する人たち、あなたがたを試みるために身にふりかかる火のような試練を、何か思いがけないことが生じたかのように、驚き怪しんではなりません。(一ペトロの手紙4:12)」

地球温暖化がもたらしたとされている異常気象が世界規模で起きています。先週、アメリカでは気温が連日40℃を超え、また、カナダでは50℃に迫る気温でカナダ歴代最高値の更新となりました。さらに、ロシアのシベリアも30℃を超える暑さとなり、まさに世界各地が記録的な暑さに見舞われています。それだけではない。ヨーロッパでは大雨の被害を受ける国も干ばつにさらされる国もあり、オーストラリアでは異常低温に襲われたりしています。日本もまたとりわけオリンピックを控えて、期間中どれほどの暑さになることかと、懸念されている状況です。

コロナにおいても、新しい変異株が次々と現れる中、感染者数もジワリジワリと増えていますし、ワクチン接種が計画通りに進まず、不安な人々のイライラが見えている近頃です。まさに私たちの思いや期待とは程遠い出来事が次々と起きていて、明日はどのようなことが襲ってくるだろうかという心配が先を走っています。

しかし、私たちキリスト者は、このような出来事を、何か思いがけないことが生じたかのように、驚いたり怪しんだりしてはなりません。なぜならば、これらのことはいつ起きてもおかしくないことであったからです。むしろ、これらの地球温暖化による自然災害や感染症などの出来事は、人間の欲望と罪がもたらした当然の結果であることを心に刻み、悔い改めつつ主の助けを祈ることでしょう。また、終末の時代を生きている者としての心の備えをすることで、これからやってくるであろう様々な出来事にも慌てることはなくなるでしょう。そうです。キリスト者の人生の過ごし方として、どんなことが起きても、神の御許しの中で起きたことであると認め、神の国の福音を伝えることに努めることです。シャローム!


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