2021年1月13日水曜日

2021.1.3 牧師室便り

 ~ 配達の時代 ~

「いかに美しいことか、山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は。彼は平和を告げ、恵みの良い知らせを伝え、救いを告げ、あなたの神は王となられた、とシオンに向かって呼ばわる。」(イザヤ527

新型コロナウイルスが世界を支配するようになった今、人の集まる場所を避け、できるだけ一人、あるいは家族だけの時間が求められています。そのため、観光業または、レストランなどの外食業界は大きな打撃を受けていて、日本政府は観光業や外食業界の人々のためにGo To キャンペーンを通して活性化しようとしたわけですが、ますます増えていくコロナ感染者数に、再び非常事態宣言を発令せざるを得ない状況になっています。
 しかし、コロナ時代の中、繁盛しているのが「宅配事業」です。街に出ると配達をするバイクが目につきますし、アマゾンをはじめとする宅配業界の実績が急増していると言われています。コロナ危機がいつまで続くか分かりませんが、宅配業界の成長はしばらく続くことになるでしょう。
  それでは、キリスト教会はいかがでしょうか。昨年のパンデミック以降、世界のキリスト教会は主日礼拝を除く他の集会はできるだけ控えてきました。小泉町教会もイースター、クリスマス、チャペルコンサートなどの諸集会を中止したり、外に向けての公の伝道活動を控えたりして一年を過ごしてきました。しかし、これでいいだろうか。教会の本質は伝道することにあり、救われる人が起こされることに存在の意味があることを忘れてはなりません。とりわけ終末の時として現在を見つめているのであれば、伝道は欠かすことができませんし、さらに求められていることを真剣に受け止めなければならないのです。そこで、示されている教会の伝道のあり方として、配達マインドがあるのではないでしょうか。多くの人が集うことが難しい中、できるだけお一人お一人が福音を携え、今良い知らせを必要としている人々に福音を届ける働きが求められるのです。もちろん、今まで何度も試みてきたことだと思う方もいるでしょう。しかし、伝道への思いと真剣さを新たにし、愛する人々に近づく時です。主の知恵をいただきつつ、福音の配達人として出かけましょう。シャローム!

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