2021年1月13日水曜日

2021.1.3 本日の宣教

 『 元気を出しなさい 』 (使徒言行録272026)
  
明けましておめでとうございます!!!
使徒パウロは、主イエスに出会い回心してから、十字架と復活の救いの福音を伝えるために、命をかけての旅を続けてきました。そしていよいよ彼が夢見ていたローマ行きの航海が始まったのです。しかし、パウロ一行を乗せていた船が地中海を進んでいく途中、突然エウラキロンという暴風に襲われ、14日間にわたって船が難破するなど厳しい危機に遭遇します。パウロの表現とすれば、「太陽も星も見えず、ついに助かる望みさえ消え失せようとしていた」(20節)危機に直面していたことが分かります。しかしパウロは、今までの伝道の旅に出かけた際に、経験していた苦難とそのただ中で働いてくださった主イエスの臨在と助けを知っていたため恐れることはありませんでした。とりわけローマに行って伝道する使命をいただいていたため、パウロは動揺することはなかったのです。
 パウロに告げられた天使の言葉です。『パウロ、恐れるな。あなたは皇帝の前に出頭しなければならない。神は、一緒に航海しているすべての者を、あなたに任せてくださったのだ。』(24節)
 神からのメッセージをいただいたパウロは立ち上がり大胆に語り始めます。「元気を出しなさい。船は失うが、皆さんのうちだれ一人として命を失う者はないのです。わたしが仕え、礼拝している神からの約束です。」(2223節)と、同じく船に乗っていた人々を元気づけます。そうです。いつも神の言葉に耳を傾け、御声を聞く人は何も見えない暗闇のただ中であっても、目に見える状況に振り回されることなく、目には見えなくとも確かに存在され、約束されたことは必ず守られる神への信頼の上に立ち続けるのです。
 絶望に堕ちていた人々にとってパウロの言葉は光となり、元気づける命となりました。まさしく新型コロナウイルスという未曾有の暴風に襲われている世界です。人々は太陽の光も、星の光も見えない暗闇に圧倒されている現状です。その時、求められる一言こそ、「元気を出しなさい」という言葉ではないでしょうか。「元気を出しなさい」、この言葉は2千年の歳月を経て、今も同じくキリスト者が世界に向かって語るべき言葉であり、人々が聞くべきメッセージです。
 愛する皆さん、今私たちを襲っている新型コロナウイルス、またこれからやってくるだろういかなる災難も、私たちの信仰を弱めるものとはなりません。また、それらの災難によって私たちの価値や尊厳を損なわれることはないのです。そうです。神の人は暗闇の中で光を見出します。そして、いかなる災難や苦しみのゆえに絶望している人々に光となる希望のメッセージを伝えることができます。2021年、新たな航海を始める神の家族お一人お一人が、それぞれの場にあって「元気づける人、星と輝く人」となりますように…。ハレルヤ!

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