『 神は独り子を与えるほど 』(イザヤ9:5~6)
「ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。」(9:5)
イザヤは苦しみの中にあった神の民らに向け、神からの希望の知らせを伝えます。その知らせこそ「ひとりのみどりごの誕生」の預言でした。「ひとりのみどりご」がわたしたちのために生まれ、またわたしたちに与えられた神からのプレゼントであるというのです。そしてこの預言はヨハネによる福音書3:16で成就することになります。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」・・・神のひとりのみどりごはこの世に来られ、その独り子を信じるすべての人を救い、永遠の命を与えてくださる!という愛と希望の約束がクリスマスに成就されたのです。
暗闇に生きる世の人々は、罪による苦しみや人生の重荷にあえいでいます。サタンの力の下で、絶望の淵に陥っているのです。しかし、ひとりのみどりごの誕生によってすべての鎖は断ち切られ、喜びと平和が臨むという偉大なる逆転のメッセージをイザヤは告げているのです。
まことに神は、苦しみと絶望の中にいる人々のために、ひとりのみどりごを与えてくださいました。イザヤはそのみどりごに示されている神性について、またみどりごがもたらす驚くべき世界について宣言します。「権威が彼の肩にある。その名は、“驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君”と唱えられる。」(5節後半)
この方こそイエス・キリストです。主イエスは神の国を建てられ、民を平和の中に住まわせてくださる。これらすべての偉大な救いの働きを成し遂げられるのは神です。すべては万軍の主の熱意にかかっているのです。
クリスマスのみどりご、赤ちゃんとして来られたイエス・キリストこそ、弱さをもっている人々を抱きしめるためにこの地に来られたこと、彼らの痛みと苦しみをご自分の体で引き受け、偉大な逆転の恵みを与えるために来られたことをぜひ覚えましょう。あなたは弱いですか。あなたの弱さを強さに変えられる主を賛美しましょう。
主イエスを人生の中心に置いて生きる人は、日々、平和と揺るぎない力から来る勝利を経験するでしょう。たとえ、落胆することがあっても、さらに偉大な希望によって立ち上がることになるでしょう。
とりわけ新型コロナウイルスによる暗闇に覆われて一年を過ごしてきた世界中の人々に向けられたクリスマスメッセージは明らかです。今、コロナにかかって恐怖に怯えている人々、また医療現場で命を懸けて苦闘している医療関係者の方々、コロナによって失業し経済的な窮乏に陥っている人々、また人間関係が途切れ一人寂しく死を迎えている人々、また様々な理由で差別を受けている人々などなど、そのような弱さを覚えている方々のただ中に、みどりごはお生まれになり、ご自身をプレゼントとして与え、愛による希望で満たしてくださるのです。ハレルヤ!
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