2020年11月29日日曜日

2020.11.1 牧師室便り

 ~ 今こそ、隣人の命を守るとき ~          

  全世界が実質的なコロナ第二波に襲われ、連日感染者数最多を更新していて、欧米諸国は再びロックダウン(都市封鎖)を実施せざるを得なくなってきました。やはり奇遇していた通り、冬が近づき寒くなるに連れ、感染者の数が爆発的に増えています。とりわけ欧米諸国の増加ぶりを見ると恐ろしくなるほどです。そんな中、未だにマスクを着用するしないの問題で、もめている欧米を中心とした人々の論争や破壊的な行動を目の当たりにしながら、人間の傲慢と愚かさがもたらす結果がいかに悲惨であるかを知らされています。そういう面から、日本、韓国、中国、台湾など、コロナを抑制している各国の政策については触れなくても、“まずマスクさえすれば、コロナの拡がりを防げるのだ!”という共通した認識をもっていることを、厳しい第二波に覆われている欧米の人々は考え直さなければならないでしょう。
 
 先日、英国の研究チームの結果で分かったこととして、「新型コロナウイルス感染症の完治後、その後遺症として“脳霧”現象で知能力低下を起こし、知能指数(IQ)が最大8.5下落して脳が最大10年老化する」という内容が発表されました。何より恐ろしいのは、これらの現象が高齢者だけに現れるのでなく、全年齢に及ぶということです。すなわち、目に見える表面的な変化は少ないかもしれないが、目に見えない内側に大きなダメージを受けるということでした。

 先週、アメリカのプロ野球(MLB)で優勝したチームの選手が喜びのあまり、コロナに感染したにもかかわらず、マスクもせず、人々と口づけをし、チームの輪に入って歓声をあげていたことでマスコミから厳しく叩かれていたニュースを見ました。確かに運動選手だし、一般の人と比べて免疫力も強く、すぐ回復するかもしれません。しかし、彼の不注意で身近な人がコロナに感染し亡くなったり、後遺症で苦しむことがあったりするなら、誰が責任を負うことになるでしょうか。
 
 「生命」より大切なものはあるでしょうか。欧米の人々はじめ世界中の人が、ゆるくなっていた認識の帯を締め直し、隣人の命を守ることを心がける時、主イエスが言われた隣人愛の実践こそコロナから隣人を守ることなのです。シャローム!

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