2020年11月29日日曜日

2020.10.18 本日の宣教

 主の業に常に励みなさい コリントの信徒への手紙 一 1558節)

伝道開始60周年、教会組織20周年、おめでとうございます。この「おめでとうございます」の背景には、神に召されて、富山小泉町キリスト教会を形成するために汗水を流された牧師、信徒の皆さん、求道者の皆さん、日本バプテスト連盟諸教会、伝道所の皆さん、富山祷援会の栗山秀男会長と会員の皆さん方の御労苦があったことを忘れてはならないと思います。

私は19924月に着任致しましたが、その前年、連盟の宣教部長であった金子敬牧師から「富山伝道に行かないか?」という電話がありました。「祈ってみます」と返答して、それから毎日、頭の中で「富山、富山、富山」がぐるぐる回っておりました。或る晩、夢の中で白い衣を着た方が私の前を歩いておられました。背中だけが見えました。それがイエス様だと、すぐわかりました。「主よいずこへ?」。ポーランドのノーベル文学賞受賞作家ヘンリック・シェンキェ―ヴィチの有名な小説、アメリカ映画(1951)「クォ・ヴァディス ドミネ」の本多英一郎版でした。イエス様は「富山へ」と仰いました。仕えていた福生教会の二度に亘る臨時総会で辞任が認められ、ここに遣わされました。富山に行くことが決まった時、或る集会の席上で、富山伝道所の第4代牧師であった故・加来剛毅先生に会ったので「富山に行くことになりました」と挨拶したら「あんなところに行くな」と言われたので、びっくりしました。「行くな」の背景には、加来先生はじめ歴代の牧師家族、信徒の皆さん方の厳しい御苦労があったのです。「行くな、苦労するぞ。行くなら覚悟して行け」という励ましのお言葉と受け止めました。私以前の八代に亘る牧師家族、信徒の皆さんは途中、伝道所閉鎖の危機を乗り越えて、忍耐強く伝道活動をされました。それらの尊い御働きを土台として、伝道所は「自分の足でまっすぐに立ちなさい」(使徒言行録1410)という御言葉をいただいて、2000720,(海の記念日)に、伝道開始40年を経て自給自立の教会組織をして、新しい船出をしました。連盟の全国支援拠点開拓伝道の実りでありました。

毎月いただいております当教会の週報によって、10代目の閔牧師御家族と教会の皆さんが、一生懸命、教会の歴史を紡いでおられる様子を知り、嬉しく思っております。時代と共に、伝道の労苦の内実は変わって来るでしょう。しかし、伝道の労苦は主の再臨の日まで続きます。それは「聖なる重荷」なのですから感謝して負わねばなりません。コロナ危機のように予期せぬ事態の直面することもありましょう。しかし、先立ち給うキリストに従って、全力を尽くして宣教の一端を担って下さい。それには大きな報いが伴うのです。

JR富山駅前にシックビルが建っております。てっぺんにCICと書いてあります。私はいつも「CITY IN CHRIST」の頭文字として読んでおりました。富山は正に、「キリストの町」なのであります。これから70年、80年、100年に向かって宣教活動を展開し、富山伝道の歴史を紡ぐ皆さんの上に主の限りなき祝福がありますように。ア―メン。

                                        三島バプテスト教会  本多英一郎牧師  

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