~ 被造物の叫び声を聞いていますか
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「被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっていることを、わたしたちは知っています。」 (ローマの信徒への手紙8:22)
コロナの終息の日は来るでしょうか。世界的流行は衰えを知らず、今もなお続いていてさらに勢いを増しているような気がしてなりません。そんな中、世界中の人々の望みであるワクチン開発の知らせが、イギリスから、またロシアから、アメリカ、中国から届いていますが、忙しさのあまりきちんと段階を踏んでいないため、ワクチンがもたらす効果やそれによる副作用も証明できず、不安が広がるのも事実です。たとえ正常なワクチンが開発されたとしても、力ある国々による独占と商売のための道具として使われることも危惧されています。
ところが、今の世界はコロナのみならず、地球温暖化による気候変動が頻繁に起きています。世界各地で大雨による被害が起きたり、また、歴史的猛暑に見舞われたりしている現状です。今まで世界の気候を保ってくれた北極と南極の氷河が、地球温暖化の影響で消えつつあり、それに伴う海水面が上昇してしまい、多くの命を奪ってしまうという悪循環が繰り広げられています。もう少しで、地球上の氷河は跡形もなくなってしまうでしょう。
それだけではない。人類が捨ててしまったゴミは、自然界を破壊し、生き物を死に至らせています。人間を除くすべての被造物は、自然の法則と秩序に従って生きているのに、唯一人間だけが世界の秩序に逆らい、欲望のため自然界を無慈悲に破壊してしまっていて、世界の終末を早めているという警告の声を聞きながらも、目の前にあるものを手に入れようと、欲張り続ける愚かな存在なのです。
今こそ自然界のうめきと苦しい叫び声に耳を傾ける時、自然界を守るために、もう一度手と手をつなぐべき時です。神に委ねられた管理者としての使命に立ち帰り、大自然の中で賛美の声を上げる礼拝者の姿を回復すべき時です。しかし、もう遅すぎたかもしれません。“神の斧が、既に木の根元に置かれているから。”…主よ、憐れみたまえ。
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