2020年9月21日月曜日

2020.7.26 本日の宣教

 『私たちの信仰告白』  (ローマの信徒への手紙10810)

新型コロナウイルスが世界的に流行し、一時休止していた礼拝再開後も、昨年から続けてきた使徒信条の学びはしばらくの間、休んでいました。しかし、いよいよ本日から使徒信条の残りの部分を分かち合う中で恵みを確かめたいと思います。

使徒信条は、初代教会が始まってから2000年の間、キリスト教会とキリスト者の中で告白され続けてきた信仰告白です。まさに、使徒信条はキリスト教の中心的メッセージを、短い文章で仕上げたものです。したがって、その言葉が何を意味しているか、神学的に何を指しているかなど、細かいことまでは記されていません。しかし、使徒信条では、短くても、決して揺るがすことのできない信仰の核心が一つ一つの言葉にまとめられていることを覚えましょう。それから、現代を生きる私たちは、「使徒信条」という信仰告白を、自分自身の信仰告白として、また教会共同体の信仰告白として噛み砕いて味わう必要があるのです。そうする中で、私たちはキリスト教が何を教え、また何を信じているのかを確かめることができるわけです。

そこで、本日は今まで分かち合ってきた使徒信条の内容を振り返り、これからの学びに備えたいと思います。

 まず、「わたしは信じます」(ラテン語でCredo)という言葉で使徒信条は始まっています。Credoという言葉は、 Cor(心臓、心)と do(する、献げる、固定する)という二つの言葉が合さった言葉です。すなわち、「Credo」という言葉は、“わたしの心臓を献げ、心を固定して生きる。”という意味になるのです。

 それでは、私たちが心臓を献げ、心を固定して生きるべき、信仰告白の内容はなんでしょうか。

使徒信条には三位一体と言う言葉はありませんが、しっかりと「父なる神、子なる神、聖霊なる神」の三位一体の神への告白という構造になっていることが分かります。

まず、「天地の造り主、全能の父なる神を信じます」という告白です。信仰の出発点こそ「創造主なる神」を信じることです。天と地、宇宙万物を造られた創造主なる神が、御姿にかたどって私をも造られ、全能の力をもってお父さんのように私を愛し見守ってくださるということを信じる信仰です。また、創造主なる神の創造の業は今もなお続けられていることを信じ、自分自身を献げていくことを心がけるべきです。

次に、「神のひとり子、わたしたちの主、イエス・キリストを信じます」という告白です。天地を創造された創造主なる神が、罪の中で滅びるべき人類の罪を赦し救うために独り子を遣わされた、また御子を十字架にかけ死なせられた、そして墓に葬られた御子を死者の中から復活させられ、天に昇らせ、全能の父なる神の右に置かれたということを信じる信仰です。神は、その御子を信じて罪赦され神の子とされた人々を永遠の御国へ導き、永遠の命を与えると約束してくださっています。この信仰の上に立ち、今も希望と命に満ち生きているのです。ハレルヤ!

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