『星と輝く』 (ダニエル12:3)
暗闇がますます力を増している世界です。新型コロナウイルスが収まることを知らず広がっていますし、世界規模の自然災害、リーダーシップ不在と社会倫理の崩壊、様々な領域における差別などなど、そんな中、民らは無気力に陥り、生きる希望さえ失ってしまっているような状況が続いており、どこを見ても出口の見えない深い暗闇に覆われています。しかし忘れてはならないこと、“光は闇が深ければ深いほど求められるものであり、その輝きは力を発揮する”ようになるということでしょう。
本日与えられたダニエル書12章の御言葉には、終わりの時に訪れる苦難と復活、裁き、最後の命令について記されています。今こそ、世界の終わりを生きているような苦難の時、私たちはどうあるべきであり、神は私たちに何を求めておられるでしょうか。その時、示されている神の人へのビジョンこそ、「星と輝く」ことです。 “目覚めた人々は大空の光のように輝き、多くの者の救いとなった人々はとこしえに星と輝く」(ダニエル12:3)”…ここで「目覚めた人」とは、思慮深く分別のある賢い人のことを指します。神の知恵をいただき、時代と歴史を見極め御心にふさわしく生きる人が、大空の星のように輝くことになるのです。それに加え、星と輝く人は、「暗闇の中にいる多くの者を、神の救いの方へと導く人である」と教えます。
すなわち、今がどのような時代なのか、自分が置かれている状況における神のお望みはなんなのか、とりわけ新型コロナウイルスがもたらしているメッセージはなんであるか、今世界が失い見逃しているものは?世界のキリスト教会とキリスト者への神のメッセージがなんであるかなどについて、慎重に、注意深く見極め、それらを理解し人々に伝えることです。しかし、今現在、世界中の多くのキリスト教会とキリスト者が、暗闇に染まり、光としての使命を失っているのも事実です。
そこで私たちの模範として立つ人が「ダニエル」です。ダニエルは幼い子どもの時にバビロンに連れ去られたけれども、暗闇の中で滅びていく祖国のために執り成しを忘れることはありませんでした。彼は一日3度、祖国イスラエルの方に体を向けてひざまずき、神の憐れみと助けを祈り続けました。そのように祈っていたダニエルを神は用いてくださったわけです。この世の力を恐れることのない人は祈る人です。
暗闇の中で輝く星は、神が配置なさったもので、自分の置かれた場所を離れず、太陽の光を受けその光を反射することで輝き始めるのです。新型コロナウイルスの時代が、世界の人々にとっては暗闇の時ですが、私たち富山小泉町キリスト教会の神の家族にとって「星と輝く」時となりますように、また神の家族お一人お一人を通して周りの多くの者が救いへと導かれる希望を抱きつつ歩みましょう。ハレルヤ!
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