2020年3月17日火曜日

2020.3.8 牧師室便り


~ 御翼の陰に ~

「神は羽をもってあなたを覆い翼の下にかばってくださる。神のまことは大盾、小盾。夜、脅かすものをも、昼、飛んで来る矢をも、恐れることはない。暗黒の中を行く疫病も、真昼に襲う病魔も」(詩編9146

   いつになったらこの騒ぎが終息するだろうか。ウィルスという見えない存在に人間の弱さが克明に表されている日々です。この二週間ほど、どこの国と言わず、全世界の国と地域でマスクの品切れによる混乱、日本社会ではトイレットペーパー、消毒液、ペーパータオルなどの買い占めによる葛藤が、また、オリンピックを前にして、マスコミによるうわさ、政治不信、明日への不安が広がりつつあります。

  私たちキリスト教会も各地域や教派、各個教会によってそれぞれ違った対応策を出している状況です。“主日礼拝や諸集会を全面的に止めるべきだ!”いや、“主日礼拝だけは守るべきだ!”、“このようなことで騒いではならない。気にしないでいつものように集うべきだ!”…どの意見が正しいでしょうか。主日礼拝をささげるか止めるかということで悩むということは、胎児の時からの52年の人生の中において初めての経験なので、戸惑いを覚えているのも現実です。

  神の家族の皆さん、まず、お年寄りの方々、病床の方々が新型コロナウィルスから守られることを祈りましょう。また、主日礼拝に来られなくてもそれぞれがお宅で礼拝する恵みを味わっていただきたいですね。

  イスラエルのタルムードに出てくる言葉の中に、「これもまた過ぎ去るだろう」(This, too, shall pass away.)という言葉があります。神の民が試練に遭われても、神が必ずその試練を過ぎ去らせてくださることへと信仰告白なのです。ぜひ、御翼の陰で守られているという信仰のもとで、人知を超えた平安を見出すお一人お一人であるように…。

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