アメリカによるドローン攻撃でイランの指導者が殺されました。それに対する報復としてイラクにあるアメリカ基地が爆撃されたとのニュースが流れました。IS問題が決着つくと思いきや、世界は再び戦火に包まれようとしています。何をもって弁明しようとしても、他の国を攻撃し、人を殺すことはあってはならない罪であることに変わりはありません。中東における緊張関係はいつまで続くでしょうか。
エルサレムの平和を歌っていた聖書の詩人の言葉は、ただエルサレムだけの平和を歌ったわけではありません。聖書に記されている「平和」(シャローム)は、神の造られた世界全体が神の支配のもとに置かれ、互いが愛されているものとして生きる状態を指します。神の造られたもののうち、ただイスラエル民族、白人、アメリカといったものが選ばれたわけでも、そのものだけが尊いわけでもないのです。
しかし人は常に自分と他人との関係において違った価値を置き、絶えず分離し、差別しようとする習性をもっています。だからでしょう。人は弱いもので、“やられたらやり返す、歯には歯、目には目”といった価値観に捕らわれて生きています。その結果が殺し合いや破滅に結び付くことを知っていながらも、その瞬間の怒りや憤りを抑えることができず、感情が動くまま爆発させてしまうのです。そのような自己中心の怒りと憤りが世界の終末を早める大きな原因となるのです。
2020年が始まったこの時、私たちは平和を作り出す者としての使命を確かめましょう。主イエスが十字架の上で真の平和と和解を成し遂げられたことを心掛けつつ、十字架の赦しと和解の福音を広めるこの一年としていきましょう。大げさのように思う方がいるかもしれませんが、世界平和のために祈ることは神がキリスト者に望んでおられる最も緊急性のある主題であることを覚えつつ、平和のメッセージを発信し続けましょう。シャローム!
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