2019年11月12日火曜日

2019.10.27 牧師室便り

500501502、…そして60

「わたしの魂よ、主をたたえよ。主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。」(詩編1032 
 今から2年前の2017年、日本のプロテスタント教会と信徒たちは宗教改革500周年を迎えて様々なイベントで盛り上がっていました。特別出版物、コンサート、展示会、セミナーなど、数えきれないほどのイベントが全国各地で行われていたことを覚えています。しかし、501周年であった昨年、502周年である今年、宗教改革という言葉がだんだんと聞こえなくなってきているような気がしてなりません。恐らく503周年になる来年にはもっと寂しくなるでしょう。 
 命をかけて「聖書のみ、信仰のみ、恵みのみ」という三大原則を貫き通した宗教改革者たちのことを思うこの季節ですが、彼らを燃やし宗教改革へと一直線に走らせた信仰は時間と共に忘れられるものでしょうか。彼らも現代の私たちのように徐々に冷めていき、信仰の喜びも、感動も失われていたでしょうか。いいえ、決してそうではありませんでした。宗教改革者のほとんどは命の尽きる日まで福音を携え、信仰の戦いを続けたことを歴史が教えています。なぜ、そのような歩みができたでしょうか。もし、彼らの働きの土台が人間の力や頑張りであったならば、途中であきらめてしまったはずです。彼らを動かしてくれた土台、その力こそが、聖霊による使命、聖霊による導きと働きであったからです。それは主イエスにも、使徒パウロにも見られる姿です。そして今の私たちにも求められる姿なのです。 
 私たち小泉町教会は来年の2020年で伝道開始60周年を迎えます。教会の歴史の中で記念すべき年であります。神の家族の皆さんはどのような思いで60周年を迎えようとしていますか。日々の忙しさのゆえにそれを考える暇などないと思われる方はいませんか。60年前、富山の地に福音の種が蒔かれた時の伝道者の熱情と献身への思いに対し、60周年を迎えた私たちの伝道への情熱と献身への思いの一致を見出したいと願いたいものです。 
 宗教改革を記念するこの季節、小泉町教会のお一人お一人が「聖書のみ、信仰のみ、恵みのみ」の信仰の原則の上にしっかり立ちつつ、宗教改革の御業を成し遂げた改革者たちに倣い、聖霊の助けと導きをいただき、福音伝道と健康な教会形成に励んでまいりましょう。シャローム!











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