2019年4月1日月曜日

2019.3.24 本日の宣教


『 祈り 』  サムエル記上121925)
 
今日私が示された聖書の箇所はサムエル記です。サムエルは、約3千年前、つまり紀元前11世紀頃にイスラエル民族を導いた預言者です。最初の王様であるサウル王をたてた指導者です。有名な王様でイスラエルを強固な国としたダビデは、サウル王の次にたった二番目の王様ということになります。
 サムエルの母親は、ハンナという名前の女性で、エルカナという人の奥さんです。エルカナにはベニナというもう一人の奥さんがいて、彼女には子どもが授かるのですが、ハンナには子どもができませんでした。ベニナは、憎しみの中で子どものできないハンナを見下し悩ませていました。毎年エルカナは家族を伴い、神殿で神様に礼拝していたのですが、子どもができないことでベニナから苦しみを受けていたハンナは、深く悲しみ、激しく泣きながら主に祈りました。そして、誓いを立てて言いました。「万軍の主よ、はしための苦しみを御覧ください。はしために御心を留め、忘れることなく、男の子をお授けくださいますなら、その子の一生を主におささげし、その子の頭には決してかみそりを当てません。」
 神様はハンナの涙ながらの祈りを聴かれ、男の子をハンナに授けます。ハンナは神様に誓願したことを実行します。誓願してささげられた人のことを「ナジル人」といいます。「ナジル人」については、旧約聖書には度々登場するのですが、民数記の6章にナジル人の在り方が書かれてあります。「主はモーセに仰せになった。イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。男であれ、女であれ、特別の誓願を立て、主に献身してナジル人となるならば、ぶどう酒も濃い酒も断ち・・・ナジル人の誓願期間中は、頭にかみそりを当ててはならない。主に献身している期間が満ちる日まで、その人は聖なる者であり、髪は長く伸ばしておく。」
 サムエルは、乳離れしてから母のもとを去り、神殿で祭司であったエリに仕え、熱心に神様に祈る正しい人として育ちました。時が経てイスラエルの人々が神様から心が離れ、他の民族に攻められた時に、人々は唯一の神に頼るのではなく、民族を束ねる王様を求めます。その際にサムエルが言った力強い言葉「20恐れるな。あなたたちはこのような悪を行ったが、今後は、それることなく主に付き従い、心を尽くして主に仕えなさい。21むなしいものを慕ってそれて行ってはならない。それはむなしいのだから何の力もなく、救う力もない。」この聖句に心が打たれます。私は日々何に頼っているのだろうか?自問する日々です。
                                        S.S.兄

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