2019年3月22日金曜日

2019.3.17 本日の宣教

『愛してくださる方によって』 (ローマの信徒へ手紙8:3139)
   本日、私たちは神の愛に満ち溢れ声高らかに讃美をしている一人のキリスト者の姿に出会います。その人は使徒パウロ。彼はもともと主イエスを信じるキリスト者と教会を迫害していた辛い過去をもっていた人でした。しかし、復活されたイエス・キリストとの不思議な出会いによって、全く変えられた人生を生きるようになった人でした。 パウロは、いくつかの質問を投げかけながら、手紙の読者たちを讃美の方へと導きます。それでは、質問の内容を挙げて見ると、①だれがわたしたちに敵対できますか。②だれが神に選ばれた者たちを訴えるでしょうか。③だれがわたしたちを罪に定めることができましょうか。④だれが、キリストの愛からわたしたちを引き離すことができましょうか。 ・・・興味深いことは、パウロが投げかけているこれらの問いかけは、彼が分からないためではなく、実は、すでに答えが分かっていて、その答えを苦難に遭っているキリスト者と教会に伝えようとするパウロの確信に満ちた情熱の現れであったということでしょう。
 すなわち、創造主であり、全能者である神が味方であれば、どのような被造物も私たちに敵対することはできないという確信。そして、神が私たちのため、独り子でさえも惜しまずに死に渡されたならば、私たちに必要なものを与えられないはずがないという確信。それに加え、義の裁判官であられる神は、独り子イエス・キリストの十字架の贖いによる救いを信じる者を、罪赦された神の子どもとして認めておられるので、だれも私たちを訴えることができないのだという確信。さらに、真の弁護士となられる主イエスが、「わたしは、この者のために血を流しました。この者が受けるべきすべての罪の罰を、わたしが代わりに受けました。もう、この人が罰を受ける必要はありません」と執り成してくださるという確信。最後に、使徒パウロは、神に愛されている者としての勝利者宣言を声高らかにかかげます。「しかし、これらすべてのことにおいて、わたしたちは、わたしたちを愛してくださる方によって輝かしい勝利を収めています。わたしは確信しています。死も、命も、天使も、支配するものも、現在のものも、未来のものも、力あるものも、高い所にいるものも、低い所にいるものも、他のどんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです。」(3739
 今神の家族が置かれている状況はどうでしょうか。あなたを神の愛と勝利という讃美の場から引きずり下ろそうとする問題はどのようなものでしょうか。受難節を過ごしている今、ぜひ、神の愛の上にしっかり立ちましょう。あなたを救うために独り子をこの世に遣わし、十字架の上で死なせるほどあなたを愛してくださった神の愛にすがりつつ、勝利者の讃美をささげましょう。あなたを愛してくださる方によって生きるのです。ハレルヤ!
                          

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