2025年6月20日金曜日

2025.6.1 本日の宣教

 『 その方(聖霊)が来れば 』

                      ヨハネによる福音書 16章7~14節

今日与えられている御言葉は、主イエスが十字架にかかる直前に弟子たちに語られた、深い慰めと希望の約束です。

主は、「わたしが去って行くことは、あなたがたのためになる」と語られました(ヨハネ16:7)。一見矛盾しているように思えますが、その理由は、「わたしが去って行かなければ、弁護者(助け主)はあなたがたのところに来ないからである」という言葉にあります。この「弁護者」とは、聖霊なる神です。

弟子たちは、目に見えるイエスと共に歩んできました。しかし、主イエスが天に昇られた後、彼らに与えられるのは、見えない神の霊、すなわち聖霊でした。では、「その方がくれば」、何が起こるのでしょうか。主は三つのことを語られました。①罪について、②義について、③裁きについて、です。

聖霊は、人々に「神を信じないこと」が最大の罪であると示されます。また、主イエスが父のもとに帰られたことは、その義が神に受け入れられた証しです。聖霊は、信じる者がこの義にあずかることを証ししてくださいます。さらに聖霊は、サタンがすでに裁かれたことを私たちに示します。悪が一時的に勝利するように見えても、すでに十字架と復活によって裁かれており、神の人には勝利が約束されている確信を与えてくださるのです。 聖霊が罪と義と裁きについて悟らせる理由は、ただ一つ。一刻も早くキリストを受け入れて救われるためなのです。聖霊は、福音が伝えられるところならどこででも、今も罪に染まっている人々がその誤りを悟れるように導き、その導きに応答しようとする者を起こされるのです。

さらに13節では、「真理の霊」が来ると、「あなたがたを導いて、真理をことごとく悟らせる」と語られています。聖霊は、ただ感情を高揚させる存在ではなく、真理へと導く教師です。混乱するこの時代にあって、主イエスの言葉を思い起こさせ、信仰の道を照らしてくださいます。

聖霊は、苦しみや恐れの中でも私たちと共にいてくださり、私たちを慰め、キリストを証しし、その栄光を現してくださいます(14節)。

ペンテコステの日、弟子たちは聖霊を受け、恐れから大胆な歩みへと導かれ、世界に福音を宣べ伝えることになりました。私たちも同じです。聖霊は今も生きて働き、信じる者の内に住まわれます。

「その方がくれば」、それは過去の出来事ではなく、今この時にも有効な神の約束です。聖霊を求め、耳を傾け、キリストの栄光を現す生き方を選び取りましょう。

ハレルヤ!


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