2024年12月27日金曜日

2024.12.24 本日の宣教

  『星から目を離さない 』

                                                    マタイによる福音書2章9~10節

メリークリスマス!!!クリスマスには、いくつか代表的な物語があります。たとえば、天使ガブリエルによるマリアへの受胎告知、宿屋がなく馬小屋の飼い葉桶で生まれたイエス様の誕生物語、野原で羊の群れを見守っていた羊飼いたちへ天使たちが告げた救い主誕生の知らせ、そして本日の聖書箇所である「東方の博士たちが救い主の星を見つけ、星の導きによってイエス様の誕生を祝い、贈り物を捧げる物語」などです。

本日、私たちに与えられた御言葉には、「東方からの占星術の博士たち」が登場します。当時の「占星術」とは現代の「天文学」のことで、天体の運行を読みとり、時にはその結果が全世界において政治的、社会的に大きな影響を与えることもある最先端の科学でもありました。

本日の御言葉には、私たちが信仰の歩みを進める上での大切な教えと身につけるべき姿勢が示されています。それは、「星から目を離さない」ということです。

博士たちが旅を始めたきっかけは星そのものでした。彼らの目の前に現れた星は天文学的な現象としても興味深いものでしたが、彼らはそれを単なる物理的な現象ではなく、神からのメッセージとして受け取りました。ここに博士たちから学ぶべき姿勢を見ることができます。彼らは星を見つけた瞬間だけでなく、それを見続けました。旅の途中にはさまざまな困難があったことでしょう。異国の地を旅する不安、ヘロデ王とのやり取りの緊張、そして星が見えなくなる時もあったかもしれません。それでも彼らは旅をやめませんでした。いよいよ、星が幼子イエスのいる場所で止まるのを見て、非常に喜んだと聖書は記します。この瞬間、彼らの旅の目的が達成されたのです。重要なのは、彼らが単に 星を見て喜んだのではなく、その星が導いた先にイエスがいたということです。私たちの人生にも、神が与えてくださる「星」、すなわち導きがあります。しかし、それを見つけるには信仰の目が必要です。例えば、何気ない日常の出来事や、人との出会い、聖書の言葉が突然心に響く瞬間。それらはすべて、神からの星かもしれません。しかし、忙しい生活の中でその輝きに気づかず見逃してしまうことが多いのです。博士たちのように、神が与えてくださる導きを敏感に受け取る心を持ちたいものです。

私たちも、神が与えてくださる星を追い求めるとき、その目的地が何であるかを理解しておく必要があります。それは、イエス・キリストとの出会いです。仕事や家庭、教会での奉仕など、人生のさまざまなところで私たちは星の導きを求めますが、その最終的なゴールは常にキリストとの親しい交わりであるべきです。

博士たちの喜びは、星に出会った喜びではなく、イエスに出会った喜びでした。私たちの信仰生活でも、真の喜びはキリストを中心とした生活の中にあります。

願わくは、博士たちが星を見て旅を続けたように、私たちも神が与えてくださる星を見続ける者でありたいと思います。その星が必ずイエス・キリストへと導いてくれることを信じて、困難があっても目を離さずに進みましょう。ハレルヤ!

         

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