2023年11月23日木曜日

2023.11.5 牧師室便り

 ~ 神の秩序が崩れている ~

連日クマに襲われたというニュースで騒がれている日本列島です。環境省の発表によると、10月の全国のクマによる人的被害件数が13道県で発生していて、立山連峰に囲まれている富山でも被害に遭われた方々が増えている状況です。

 考えてみると、地球温暖化による気候変動の影響で、クマが食べる餌が減少してしまった結果、山で生息するはずのクマが人間の住宅地や農地にまで降りてきて食物を求めるようになったことがあるでしょう。特に今は冬眠に入るクマにとってエネルギーを蓄える季節であるため、クマたちにとってはやむを得ない選択であると言えましょう。

それに加え、クマたちの生息地が人間社会の欲望による開発、破壊などによって、彼らも生息の場所を求めて人間の住む町の近くまで出没するようになったことを忘れてはなりません。

動物たちは神に創造されたまま、神の御計画と秩序、さらに本能に忠実に生きているわけであって、特別に悪いことを行ったわけでもなく、彼らに責任を負わせることもできないのです。

しかし、神が造られた被造物の中で人間だけが神の御計画に逆らい、罪を犯し、神が造られた秩序を破壊してしまっているのが現実です。

神の代理として自然の管理者の責任を任せられているのに、管理どころか各自の欲望のゆえに破壊に走ってしまった。また、神に定められた領土の境界線を越えて、他の民族や国家を侵略し殺戮の道を選んでしまった。さらに、神の領域とされている生命さえも科学という名のもとに犯してしまった。どうしても赦し得ないところまで来てしまった。「互いに愛し合いなさい」という戒めに対し、愛は冷えていくばかり…。

キリエ・エレイソン!主よ、憐みたまえ。

マラナタ!主よ、来たりたまえ。



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