2023年6月27日火曜日

2023.6.25 本日の宣教

『 統一教会から救われて3 』 ~偽りの霊を滅ぼす光~

                                                ヨハネの手紙一 4章1節~6節              閔先生からお借りしたキリスト教新聞社刊「脱会~今こそ知っておくべき統一協会の実像~」 を読んで、私自信の体験と照らし合わせて示されたことをお話いたします。

本の著者は神保タミ子さん。50代の普通の主婦でクリスチャンの方です。1995年の4月、同じ教会に通う佐藤さん(仮名)から統一協会員であるという告白を受けます。この方も50代の普通の主婦です。それから彼女を統一協会から救い、脱会へと導くという実話に基づいた内容です。

始めに「どのような人がカルトに入るのか?」という問いが投げ掛けられます。著者は特に何かカルトに引っ掛かり易い特徴や性質というものは無く、誰でも誘い込まれる可能性があると言います。何故なら彼らは自分たちの本性を隠して、哲学や世界平和、社会問題などの研究会のように装って勧誘する場合が多いからです。彼らは柔和で真面目そうな人物で、善意から誘ってきます。その集団(カルト)が偽りの霊からのものであると本人たちも気付いていないのです。著者は佐藤さんが統一協会員だという理由でキリスト教会から除名になるということを聞いて初めて彼女が統一協会員であることを知ります。普通は自らを統一協会員であると告げることがないので極めて希なケースと言えるかもしれません。誰かが統一協会員となり家族や知人がそれを知った時、大きな誤解が生じると著者は言います。悪名高い集団から脱会させようと説得すれば分かってくれると思うことです。しかし、協会員自身は自らやっていることを善意と思ってしていることと又反対されればされるほどあちら側の上司(アベル)に報告して、かえって深くのめり込むようになるのです。そのように指示、洗脳されています。著者は信者である佐藤さんに知られること無く自分の夫に協力を求め、関連文献を読み、統一協会に詳しい牧師に相談するなどして徹底的に統一協会のことを調べます。この点は私の母親も同じでした。全ての判断をアベルに委ね指示に従うという組織の構造上、統一協会の間違いを本人に気付かせるまでは、統一協会側と連絡をとれない状態を保つことが必要で、極めて困難と言わざるを得ません。しかし、一旦そのような条件が揃うと時間の多寡はあっても異端の教えは、いとも脆く崩れ去ります。「光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。(ヨハネによる福音書1:5)」私の場合も京都のアパートの一室に京都聖徒教会の船田牧師が毎日来られて聖書を語って頂く内にどちらが正しいのか分かってきました。聖書の光に照らされて統一協会の原理が光を失っていくのがわかりました。ヨハネによる福音書の1章に御子が光であると証されてあります。

今、統一協会に入信していた時を思い出すと「聖霊のお働き」について語られた聖句を読んだ記憶が有りません。聖霊の働き無しにキリスト教会は存在し得ません。統一協会では信者個人の頑張りを強調します。信者の百パーセントの努力が救い全体の五パーセントにあたると。自分や家族の財産を全て差し出して家庭崩壊をもたらした事例が幾つも報告されています。正に悪魔の所業です。

著者は本書の最後に元信者に統一協会の悪事を言い表し共にカルトの根を断つ働きをするように強く求めています。二世信者の問題が浮き彫りとなり、深刻化が増す今こそ立ち上がるようにとの神様からの諭しと導きを示されています。

                              坂上幸男


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