2023年2月12日日曜日

2023.1.22 本日の宣教

 『 統一教会から救われて② 』~偽りの平安からの解放~(マタイによる福音書 4:4~14)

前回、カルトの代表的な存在として知られる統一協会に入信し又脱会した経緯をお話しました。むろん、何かに騙される経験があったとしてもその事の専門家になれるわけではありません。一緒に学ばせて頂きたいと考えています。礼拝後に頂いた意見の中に「なぜ、そんなものを信じてしまうのか?」という言葉が有りました。それには幾つかの答えが有ります。まず第一に、聖書にある程度の権威を感じながらも詳細については無知であることがあげられます。前回もお話したように統一協会の教義は本物の聖書の一部をつまんで都合良く繋いで文鮮明師がメシアであるとしています。聖書の本当の意味を理解していない者には否定する術がありません。彼らは聖書の神を信じていると思っているのです。そして神の理想社会を実現するために選び召し出されたという使命感も与えられます。重ねてこの世はサタンに支配されているので、統一協会の上司(アベル)以外に相談してはいけないとされ徐々に統一協会に思考をコントロールされていきます。安倍元首相を銃撃し、殺害した山上容疑者の母親の献金は愚かとしか思えません。しかし彼女の思いの中には純粋な面も有ることもご理解いただけたらとも思います。昨今流れてくる二世信者の話を聞くとその親たちは私と同時期に活動していた人たちだと思うと辛くなります。なぜ間違いに気づくことができないのでしょう。それはそこにそれなりに平安が存在するからです。戦争の声を聞き、先の見えない不安に苛まれ続ける中にあって唯一の正解、救いであると信じると安心感に包まれます。また、この世の苦しみは世を支配するサタンによるものであり、仲間と共にそれと戦うという使命に自分の存在意義を見出だすのです。しかしそれは偽りからくる錯覚です。「人が見て自ら正しいとする道でも、その終わりはついに死に至る道となるものがある(箴言14:12)」偽メシア、偽予言者の出現は主イエスの予言の成就です。移ろいやすく弱い私たちにも警告の言葉を発っしておられます。サタンの攻撃、滅びへの誘いは益々巧妙さを増して来るでしょう。「偽メシアや偽預言者が現れて、大きなしるしや不思議な業を行い、できれば、選ばれた人たちをも惑わそうとするからである。(マタイによる福音書24:24)」主の守り無しに立ち続けられる者がいるのでしょうか。自分だけは大丈夫と思うのは愚かです。主の守りを願います。

「なぜそんなものを信じるのか?」という問いは私たちクリスチャンにも投げ掛けられています。救いは人の努力や頑張り、行いによって得られるものではなく、神様からの一方的な赦し、御子イエスの十字架の犠牲による贖いを御霊のお働きによって得させて頂くのです。この人知を越えた奇跡を改めて思います。主の恵みがカルトによって苦しむ人々にももたらせられますように。

                                坂上幸男執事


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